最新記事

シェアキッチンで配達専業 ネット食品配送4位の韓国に世界が群がる

2019年7月18日(木)14時28分

食事のデリバリーサービスは爆発的な成長を見せている。

デリバリーアプリ「ベイダル・ミンジョク」を運営するウーワブラザーズは、2016年から18年にかけて売上高が4倍の3190億ウォン(約290億円)となり、営業利益は24倍の586億ウォンに達したとしている。

ウーワの時価総額は27億ドルで、主要投資家としてゴールドマン・サックス、シンガポールの政府系ファンドGIC、セコイアキャピタルなどが名を連ねている。

デリバリーヒーローは12月にドイツ国内事業を10億ドルでテイクアウェイ・ドット・コムに売却。現在同社にとってクウェートに次ぐ第2の市場となった韓国への注力を強めている。

同社はスタッフ数を昨年の500人から800人に増強する計画で、マーケティング予算も今年は1000億ウォンに倍増させた。現地企業に相次いで投資したこともあって、デリバリー・ヒーローの韓国における売上高は2016年から倍増し、昨年は9440万ユーロ(約115億円)となった。

韓国のクーパンは、ソウルの一部地域で食品デリバリーサービスを実験的に運営している。ウーワは、クーパンが手数料割引をエサに独占契約を求めているとして批判し、独占禁止当局による調査を求めている。

クーパンは、対立の解消に向けてウーワとの協議に入っているとしているが、自社の食品デリバリー事業戦略についてはコメントを拒否した。韓国公正取引委員会もコメントを拒否している。

(翻訳:エァクレーレン)

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 AIの6原則
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年7月22日号(7月15日発売)は「AIの6原則」特集。加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」/仕事・学習で最適化する6つのルールとは


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ステランティス、水素燃料電池の開発中止 商用車年内

ワールド

中国の若年失業率、6月は14.5%に低下 1年ぶり

ビジネス

強い需要に供給が対応しなければインフレ加速、英中銀

ワールド

豪6月失業率は3年半ぶり高水準、8月利下げ観測高ま
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 2
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 3
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 4
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 5
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 6
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 7
    「巨大なヘラジカ」が車と衝突し死亡、側溝に「遺さ…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    約3万人のオーディションで抜擢...ドラマ版『ハリー…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 8
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 9
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 10
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 7
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 8
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 9
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中