最新記事

自動車

ホンダ新型軽バン「N-VAN」の衝撃 助手席も格納、車内に段ボール71個

2018年6月5日(火)17時00分
武政 秀明(東洋経済オンライン副編集長) ※東洋経済オンラインより転載

img_1524fbc19110442a55d05f9aec0accad165185.jpg

N-VANの車内(写真:ホンダ)

あくまでカタログ写真で見る範囲でしか判断できないが、N-VANの車内はホンダ自身の従来型軽商用バン「アクティ」「バモス」より断然広く、ダイハツ、スズキの競合車よりもゆとりがあるように見える。

低床でスタイリッシュなデザインながら多人数乗りを実現した初代「オデッセイ」。センタータンクレイアウトの採用でコンパクトカーとは思えないような室内空間の広さを持って登場した初代「フィット」。かつてキャブオーバーが主流だった1BOX車の市場において、フロントにエンジンを置いて床を低くしつつ四隅まで切り立ったボディデザインをつくり、今の5ナンバー背高ミニバンの市場を先導した初代「ステップワゴン」──。

「ホンダらしさ」を体現したか

現段階で判明しているN-VANの情報を分析する限り、オデッセイ、ステップワゴン、フィットの初代モデルがデビューしたような斬新さがある。これまでになかったパッケージングを提案することで新たな需要を獲得してきた「ホンダらしさ」を体現したと言えるかもしれない。

ダイハツ工業やスズキに比べると、法人への販売はあまり強くない印象のあるホンダが、どのように販路を開拓していくかは課題になるだろうが、このタイプの軽商用バンはアクティシリーズで1979年から展開しており、40年近い歴史はある。N-VANのメカニズムの斬新性や実用性の高さ、N-BOX譲りとなるであろう走行性能などを考えると、競合車よりも魅力を感じるユーザーは少なくなさそうだ。N-VANは軽商用バン市場で「台風の目」になる予感がする。

hondanvan_white.jpghondanvan_lunasilver.jpghondanvan_yellowpearl.jpg
hondanvan_graymetalic.jpghondanvan_blackpearl.jpghondanvan_bluemetalic.jpg
hondanvan_velvetpurple.jpghondanvan_greenmetalic.jpg

※当記事は「東洋経済オンライン」からの転載記事です。
toyokeizai_logo200.jpg

ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本の小説36
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月16日/23日号(9月9日発売)は「世界が尊敬する日本の小説36」特集。優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB利下げ「良い第一歩」、幅広い合意= ハセット

ビジネス

米新規失業保険申請、3.3万件減の23.1万件 予

ビジネス

英中銀が金利据え置き、量的引き締めペース縮小 長期

ワールド

台湾中銀、政策金利据え置き 成長予想引き上げも関税
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 3
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 4
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中