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日本の2社しか作れない、世界の航空業界を左右する新素材

2018年1月19日(金)17時30分
田宮寛之(東洋経済記者)※東洋経済オンラインより転載

2016年には日本カーボンとGE、サフランの合弁会社向けに納入し、米国の航空機用部品メーカーからも受注した(同社は米国企業名と受注額を非公開)。NHVコーポレーションでは2020年までに電子線照射装置の売上高を現在の約2倍の100億円にする予定だ。

SiC繊維の問題は価格が高いこと。炭素繊維は1キログラム当たり3000~1万円だが、SiC繊維は炭素繊維の約100倍。しかし、航空機の燃費改善は避けられない課題であり、需要拡大は間違いない。

将来的にはエンジンの燃焼室やタービンといった高温エリア以外の部分でもSiC繊維の採用が見込まれる。航空機で実績を積んだあとには火力発電タービンに採用される可能性もある。需要拡大に伴う量産化で価格低下が進むだろう。

日本カーボンの会社概要宇部興産の会社概要は「四季報オンライン」で

※当記事は「東洋経済オンライン」からの転載記事です。
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