最新記事

インタビュー

部門ごとの働きやすさを追求、社員を「全員主役」にするオフィス

2016年1月29日(金)11時27分
WORKSIGHT

wsDwango_4.jpg

12階にはカフェ(写真)などのコミュニケーション機能を集約。ハブ・フロアとして全社的なコミュニケーションの場となっている。

 オフィス移転前は全社員の個性や能力をフルには生かしきれていなかったかもしれません。それぞれは全力投球だったというでしょうけど、力が集まっても全体として強くなかったんですね。やはりそれはマネジメント不足だと思います。

 どういうふうに場を作るかで組織の強さは変わります。特にこういうネットのプラットホームを持って、かつエンターテイメントを主軸に据えている会社の経営は、上から言うのではなく、個人のモチベーションを引き出すことが大事だと思うんです。

中階段のコミュニケーションで社内の温度を感じ取る

 新オフィスではオフィスの真ん中に各フロアをつなぐ階段を造りました。上下階の距離をどう縮めるかは課題で、部屋を出ていったんエレベーターに乗るなり、非常階段を上がるなりというのは手間なんです。物理的な距離は心理的な距離にもなりますし、いかにオンラインでコミュニケーションを取っていても直に会って接触するのはすごく大事だと思います。

 そこで生まれたのが中階段を造るというアイデアでした。これは川上(量生)会長の発案で、実は僕を始めとした他の役員はスペースがもったいないと反対したんです。でも実際に造ってみたら大成功でしたね。

 みんなここを使って移動するんです。すると会いたい人、会いたくない人ともすれ違う。仕事をしていると会いたくない人って出てくるじゃないですか。進捗がはかばかしくなくて上司に報告したくないなあとか、いまあの人に会ったらあの仕事のことで尻を叩かれるかなあとか、そんな理由で顔を合わせたくない人。でも、そういう人とも階段で会っちゃうんです。そうするとこちらとしては、あいつは忙しそうだなとか、あいつはうまくいっている感じだなとか、会社の温度が何となく分かるんですね。もちろん、すれ違いざまに本人に「どう?」って聞けたりもします。

 12階にはみんなが集まりやすいカフェスペースも作って、ご飯を食べたりちょっとしたミーティングをしたりと自由に使えるので、そこでも様子が伺えます。コミュニケーションの機会は格段に増えましたね。以前のオフィスより明らかに人が動いています。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

三菱商事、4─12月期の純利益6079億円 進ちょ

ビジネス

スズキ、通期純利益を上方修正 期末配当予想1円増配

ビジネス

EXCLUSIVE-日本製鉄、転換社債5000億円

ビジネス

インドネシア、新たな市場規制案発表 上場時の浮動株
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流していた? 首相の辞任にも関与していた可能性も
  • 4
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 5
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 6
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 9
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 10
    電気代が下がらない本当の理由――「窓と給湯器」で家…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中