ヘルス

マイナス40度でミニスカ女子大生の脚はこうなった

2018年1月29日(月)18時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

写真はイメージです。 RinoCdZ-iStock.

<死者も出るほどの寒波の中、ミニスカートは穿かないほうが身のためだ...>

カザフスタンの首都アスタナから飛び込んできたのは、気温マイナス40度の中をミニスカートで出掛けた若い女性の脚の写真。名前と年齢は公表されていないが、アスタナにある大学で法律を学んでいるという。

アスタナの冬の寒さは厳しい。11~3月の平均気温は氷点下が当たり前だし、過去には1月にマイナス50度を越える寒さを記録したこともある。女子大生がなぜ、そんな過酷な状況でミニスカートを穿いたのか動機は謎だが、結果としてひどい凍傷になってしまった。自宅に帰ってからも脚の症状が収まらないため、病院に駆け込んだ。

(吹雪のアスタナの様子)


今回、写真を発表したのは女子大生が治療を受けた病院の医師。女子大生の脚は極端な低温にさらされ、皮膚や他の組織が傷付き凍傷を起こしており、世間へ注意を呼び掛けている。デイリー・パキスタンが報じるところによると、女子大生は両腿の凍傷を治療していたと病院の広報ネチズン・ザンボラット・マミシェフが認めている。女性大生はすでに帰宅が許可されたが、今後も包帯交換のために通院する必要があるという。

pri_67079174.jpg(Picture: CEN)


タイツは着用していたけれど...

英メトロ紙によると、女子大生はタイツを穿いていたそうだが、マイナス40度の冷気にとってはタイツがあろうがなかろうが問題ではないだろう。マミシェフ曰く「女子大生が生きているのは神に感謝する」レベルだ。「今後は朝、服を選ぶときに凍傷のリスクについて考えられるはずだ」

カザフスタンと国境を接するキルギスでは寒波の犠牲者も報告されている。キルギスのニュースサイト「AKIpress」によると、首都ビシュケクでは1日のうちに13人が凍傷で病院を訪れ、2人が死亡。国立外科センターの救急外来に1晩で寄せられた電話の12件が凍傷に関する相談だったという。

冬場のおしゃれは寒さとの戦いとは言うものだが、代償はあまりにも大きい。戦いを挑む敵は選ぶのが賢明だ。

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ

注目のキーワード

注目のキーワード
トランプ
投資

本誌紹介

特集:世界も「老害」戦争

本誌 最新号

特集:世界も「老害」戦争

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

2025年11月25日号  11/18発売

MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中

人気ランキング

  • 1
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナゾ仕様」...「ここじゃできない!」
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 5
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 6
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 7
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 8
    【銘柄】いま注目のフィンテック企業、ソーファイ・…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
もっと見る
ABJ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。