コラム

オミクロン株の倍加時間は2.5~3日 都市封鎖に逆戻りの恐れも 英政府は対策を強化

2021年12月10日(金)11時10分

今月8日の記者会見にジョンソン首相とともに臨んだクリス・ホウィッティ・イングランド主席医務官はクリスマスパーティー疑惑について「人々が不公平だと感じた時の怒り」に理解を示す一方で「実際に何が起こっているのかを知りたいと思い、それに基づいて判断することとは全く異なる」と強化されたコロナ対策に従うよう釘を刺した。

英政府はオミクロン株の流行に備え重症化する恐れのある患者1万人に自宅で治療するための飲み薬「モルヌピラビル」を投与する臨床試験を実施する。3回目接種の間隔も2回目の6カ月後から3カ月後に短縮された。1年前に比べコロナと闘う武器は増えたものの、政治への信頼が揺らげば市民に大きな負担を強いるコロナ対策の効果は期待できなくなる。

日本はワクチン展開で感染状況は落ち着いているものの、オミクロン株の波はいずれ日本を襲うだろう。岸田文雄首相はジョンソン首相の蹉跌を他山の石とすべきだ。

プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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