コラム

麻薬でも石油でもない...トランプがベネズエラを攻撃した「根本的な理由」と、世界秩序への影響

2026年01月22日(木)18時20分

1つの国の経済的利益が目的の「侵略し放題」の時代に?

日本国内ではベネズエラの安価な石油が中国に輸出されていたことから、中国を封じ込めるための作戦であり、日米同盟強化につながるといったナイーブな見解も出ているようだが、現実は全く逆と考えたほうがよいだろう。

あまり想像したくない未来だが、今後の世界秩序というのは、地域とその近隣に対する覇権維持や経済的利益のためだけに局地戦争が行われ、イデオロギーを基軸にした大規模な国家間対立あるいは世界大戦という概念そのものが消滅していく可能性が高い。

ある国の経済的利益を目的に、他国が侵略を行っても周囲は無視するという恐ろしい時代が到来しつつある。


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プロフィール

加谷珪一

経済評論家。東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当する。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は金融、経済、ビジネスなどの分野で執筆活動を行うほか、テレビやラジオで解説者やコメンテーターを務める。『お金持ちの教科書』(CCCメディアハウス)、『スタグフレーション』(祥伝社新書)、『本気で考えよう! 自分、家族、そして日本の将来』 (幻冬舎新書)など著書多数。

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