コラム

「おまえの父親は地獄に落ちる。ムスリムだから」孫に向かってそれを言う?

2021年03月25日(木)11時45分

A:私は教義も戒律もほとんど守らない名ばかりのユダヤ教徒で、キリスト教バプテスト派の夫と一緒に娘を育てたので、あなたの気持ちはよく分かります。

私の娘も幼い頃、イエス様は神の子なの? それとも「ただの善人」? どっちも本当なの? と急に質問してきて、私と夫を困惑させました。いとこのユダヤ教成人式に出たときも、彼女は「私はどっち?」と混乱してしまい、一緒にいたユダヤ教の導師やキリスト教の尼僧、その他の人たちに助けられたものです。みんな娘に、神様はあなたがユダヤ教徒でもキリスト教徒でも気にしないし、父親の宗教か母親の宗教かを選ぶ必要もないと言い聞かせてくれました。息子さんには2 つの宗教と文化を教え、聖書とコーランを読み聞かせ、両方の伝統に触れさせること。そしてみんなで、両方の祭日を祝えばいい。

あなたがご両親の言葉に動揺したのは理解できますが、ご両親に文句を言っても無駄でしょうね。大切なのは、ご両親の考えとあなたの考えは違うということを、しっかり息子さんに伝えることです。

それから地獄のことを気にし過ぎるのは病気です。治療を受けましょう。

── ミシェル・ハーマン(小説家)

©2020 The Slate Group

<本誌2020年12月22日号掲載>

ニューズウィーク日本版 教養としてのミュージカル入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月17号(3月10日発売)は「教養としてのミュージカル入門」特集。社会と時代を鮮烈に描き出すポリティカルな作品の魅力[PLUS]山崎育三郎ロングインタビュー

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



プロフィール

スレート誌人生相談員

育児や家庭生活から人間関係、セックスまで、誰にも言えないあらゆる悩みに米作家やライターが答えます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イラン「W杯参加できない」とスポーツ相、米の指導者

ビジネス

アングル:テスラの納車台数、26年予想下振れ 3年

ワールド

イラン産原油のホルムズ海峡通過、ほぼ通常通り 周辺

ワールド

米、1億7200万バレルの戦略石油備蓄を放出へ 来
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃に支持が広がるのか
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 6
    「邪悪な魔女」はアメリカの歴史そのもの...歌と魔法…
  • 7
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 8
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 9
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 10
    ホルムズ封鎖で中国動く、イランと直接協議へ
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story