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IMFの金融支援、戦争で短期需要500億ドルに増も=専務理事

2026年04月10日(金)11時06分

写真はIMFのゲオルギエワ専務理事。米ワシントンで9日撮影。REUTERS/Ken Cedeno

Andrea Shalal

[ワ‌シントン 9日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)‌のゲオルギエワ専務理事は9日、中東​での戦争の波及効果により、IMFの金融支援に対する短期的な需要が200億─500億ドルに⁠増加する見込みだ​と述べた。

来週開催されるIMF・世界銀行の春季会合に先立つ演説原稿で、今回の戦争によりIMFは世界経済成長率予測を引き下げることになったと明らかにした。

「最良のシナリオでも、⁠以前の状態にきれいに戻ることはないだろう」と指摘。ホルムズ海峡を通過する船⁠舶の将来​などがどうなるかは実際のところ分からないとした上で、「分かっているのは、たとえ新たな平和が永続的なものであったとしても、成長は鈍化するだろうということだ」と述べた。

石油精製所の操業停止や精製品の不足など、輸送、観⁠光、貿易に混乱をもたらす波及効果‌が当面見込まれるという。

ゲオルギエワ氏によると、IMFは来週⁠発表する⁠世界経済見通しで、比較的迅速な正常化シナリオから、原油・ガス価格が長期にわたり高止まりするシナリオまで、幅広いシナリオを提示する予定。最も楽観的なシナリオで‌さえ、インフラの損傷、供給の混乱、信頼感​の低下な‌どにより、成長率⁠の下方修正を伴っ​ているという。

1月時点で、IMFは世界経済成長率を2026年が3.3%、27年が3.2%と予測していた。

同氏は、IMFには十分なリソースがあり、既存のプログラムを通じて国際収支支援を拡大できると述べ、さらに多くの国が支援を要請することが見込‌まれると語った。支援を求めている具体的な国名は挙げなかった。

ボストン大学の調査による​と、24年5月から25年3月までの間に、IMFは360億ドルを超⁠える新規融資を承認した。

ゲオルギエワ氏は、エネルギー供給ショックがすでに短期的なインフレ期待を高めている​と警告したが、長期的な期待は変化していないとも述べた。

また、需要の調整は避けられないとしつつ、輸出規制、価格統制といった措置を採用しないよう各国に警告した。

ロイター
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