WTO閣僚会議、電子データ取引関税猶予延長巡る交渉が暗礁に
3月28日、カメルーンのヤウンデで開催された世界貿易機関(WTO)閣僚会議 の会場で撮影。WTO提供。REUTERS
Olivia Le Poidevin
[ヤウンデ 29日 ロイター] - カメルーンで開かれている世界貿易機関(WTO)閣僚会議で、1998年に合意した「電子データ取引」に対する関税猶予措置の延長問題を巡り、ブラジルと米国の意見が対立して交渉が暗礁に乗り上げている。複数の外交官が29日、ロイターに明かした。
国境をまたいだ電子商取引(EC)やクラウドサービス、デジタルコンテンツのダウンロードなどに関税を課さないというこの国際的合意は、現行の枠組みでは今月末に失効する。
3人の外交官の話では、猶予措置の延長期間を2年超とすることにブラジルが反対している。一方、米国はグリア通商代表が猶予措置の恒久化を要望すると発言しており、話し合いが紛糾しているもようだ。
ブラジルのある外交官はロイターに「米国は無期限の延長(事実上の恒久化)を望んでいる」と語り、ブラジル側は従来通り2年ごとに措置を見直すべきとの立場を維持したいとの考えだと付け加えた。
たとえ延長期間を4-5年としても、その間にECがどうなるか予測不能で、そうした事態は多数の国の政策に影響を及ぼす、というのがブラジルの主張だ。
こうしたブラジルの姿勢は、米国との貿易摩擦も関係しているのではないかとの見方も出ている。
ただ関税猶予措置は、米国がWTOを支持するかどうかを左右する鍵ともみられている。
ある外交官は「猶予措置が延長されない場合、米国はそれを口実にWTO批判を展開するだろう」と述べた。
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