ポルトガル、第1四半期は経済活動縮小 嵐で経済損失=中銀総裁
写真はポルトガル銀行(中央銀行)のサントス・ペレイラ総裁。2025年9月、リスボンで撮影。REUTERS/Pedro Nunes
[リスボン 24日 ロイター] - ポルトガル銀行(中央銀行)のサントス・ペレイラ総裁は23日夜、1月と2月中旬にポルトガル中部を襲った嵐が甚大な被害をもたらし、第1・四半期の経済活動が縮小したとの見解を明らかにした。
総裁は、嵐が企業の物的資産に損害を与えサプライチェーンを分断したほか、家計の住宅被害や所得減を招いたと指摘。深刻な経済損失により、銀行セクターの信用リスクが高まる可能性があると述べた。
「嵐の影響で第1・四半期の経済活動は減少した」とし、詳細な影響については25日の四半期経済報告で公表すると述べた。
嵐の発生前、中銀と政府は今年の成長率を2.3%と予測していた。
政府は当初、復興に直接かかる費用を40億ユーロ(約46億4000万ドル)超と試算。1月下旬の嵐「クリスティン」からの復興のため、25億ユーロの融資やインセンティブを導入した。
しかし、2月中旬にかけてさらなる悪天候に見舞われ、被害は一段と拡大した。政府データによると、数万世帯の住宅と4000社超の企業が被災したほか、道路や鉄道などのインフラも損壊した。
総裁によれば、銀行業界では企業向けに3億9850万ユーロ相当(2580件)、家計向けに2億0630万ユーロ相当(2084件)の返済猶予(モラトリアム)が実施されているという。
総裁は、農作物の損失により「主に食品価格を通じて」短・中期的にはインフレ率が上昇すると予測。廃業に追い込まれる企業も出かねず、生産能力の喪失につながると警鐘を鳴らした。
一方で、復興が設備の近代化や防災・減災への投資を促す側面もあるとし、異常気象に対して、事後対応から事前の計画策定へ転換することが不可欠だと強調した。





