イラクのシーア派民兵拠点に空爆、15人死亡 「米・イスラエルの攻撃」
Ahmed Rasheed
[24日 ロイター] - イラク西部アンバル州にあるシーア派民兵組織「人民動員部隊(PMF)」の拠点を標的とした空爆があり、PMFのアンバル州作戦司令官を含む少なくとも15人の戦闘員が死亡し、30人が負傷した。治安・医療関係者が24日朝、ロイターに対して明らかにした。
イランの主要な同盟国の一つであるイラクに対し、米・イスラエルが攻撃を激化させていることを示した格好となった。
PMFは声明の中で、アンバル州司令官のサアド・アル・バイジ氏とその戦闘員14人の死亡を確認した。米軍が攻撃を行ったと非難し、要員が勤務中だった司令本部を標的にしたと主張した。関係筋によると、空爆は上級指揮官らが出席していた安全保障会議の最中だった。
医療関係者によると、負傷者の中には重体の人もおり、死者数はさらに増える可能性があるという。
これとは別に、北部の都市モスルにあるPMFの幹部ファリフ・アル・ファヤド氏の邸宅にも空爆があった。関係筋2人によると、同氏はこの邸宅をモスル訪問時のみ使用することにしており、空爆を受けたときは不在だった。PMFの声明によると、モスル市内の事務所は破壊され、戦闘員1人が負傷した。
PMFに対する攻撃は、イラクのスダニ首相にとって政治的な困難をもたらす。首相は米政府の支持と、シーア派が多数を占める同国でイランと連携する勢力の支持の両方を維持するという、慎重な立場を取らなければならないからだ。
イラク軍統合作戦司令部の声明によると、スダニ氏は国家安全保障閣僚会議の緊急会合の招集を命じた。
声明は、PMFの戦闘員15人が「米とシオニストによる空爆」で死亡したと言明した。イラク軍がPMFへの爆撃に関して米国と並んでイスラエルを非難したのはこれが初めてとなる。
PMFは主にシーア派の民兵組織からなる連合体。イラクの国家治安部隊に正式に統合され、イランと連携する複数のグループを含んでいる。
2月に米・イスラエルによる対イラン戦争が勃発して以来、イランの支援を受ける武装勢力はイラク国内の米軍基地への攻撃を開始。紛争は中東全体に飛び火している。





