イスラエル、ヨルダン川西岸で入植者の土地登記を承認 パレスチナ反発
イスラエルのカッツ国防相。2024年11月、エルサレムで撮影。 REUTERS/Ronen Zvulun
Steven Scheer
[エルサレム 15日 ロイター] - イスラエルの安全保障閣僚会議は15日、ヨルダン川西岸地区でイスラエル人入植者による土地の登記を承認した。土地の登記を認めるのは、イスラエルが1967年の戦争でヨルダン川西岸を占領して以来、初めて。イスラエルによる支配力を強化し、入植者が土地を購入しやすくすることが狙いだ。
パレスチナ自治政府は「パレスチナ領土の事実上の併合であり、違法な入植活動を通じて占領を定着させることを目的とした併合計画の開始を宣言するものだ」と非難した。
イスラエルはヨルダン川西岸地区で入植者の土地購入を容易にするため、パレスチナ人に対するイスラエル当局の執行権限を強化する措置を8日に承認。国際世論の反発を買ったが、追加措置に踏み切った。
ヨルダン川西岸地区は、パレスチナ人が将来の独立国家樹立を目指している地域の1つ。大部分はイスラエル軍の支配下にあり、西側諸国が支援するパレスチナ自治政府が一部の地域で限定的に自治権を認められている。
今年後半に議会総選挙を控えたネタニヤフ首相は、パレスチナ人によるあらゆる国家樹立の動きを安全保障上の脅威になるとしてけん制している。
極右のスモトリッチ財務相は「私たちは入植地での革命と、国土全域での支配基盤の強化を続ける」と訴え、カッツ国防相は土地登記が重要な安全保障措置だと主張する。
安全保障閣僚会議は「パレスチナ自治政府が進める違法な土地登記手続きに対する適切な対応だ」とし、外務省は今回の措置が透明性を促進して土地紛争の解決に役立つとの声明を出した。
国際司法裁判所(ICJ)は2024年、イスラエルによるパレスチナ自治区の占領および入植活動は国際法に違反しており、可能な限り早期に明け渡すべきとの勧告的意見を出した。これに対し、イスラエルは異議を唱えている。





