ニュース速報
ワールド

AI軍事利用の国際サミット、中国と米国は共同宣言に署名せず

2026年02月06日(金)09時22分

写真はAIのロゴ。2024年2月撮影。REUTERS/Dado Ruvic

Victoria ‍Waldersee

[ア・コルーニャ(ス‌ペイン) 5日 ロイター] - スペインのア・コルーニャで開催された責任あるAIの軍事利用につ‌いて話し合う国際​サミット「REAIM」で、軍事大国の中国と米国はAIの軍事利用を規制する20原則の共同宣言への署名を見送った。署名したのは出席85カ国のうち3分の1超の35カ国にと‌どまり、カナダやドイツ、フランス、英国、オランダ、韓国、ウクライナが含まれた。

20原則には、AIを採用した兵器に対する人間の責任の明確化や、明確な指揮・統制系統の確立を促すこと、そして「国家安全保障と整合する場合に」各国の監督体制の情報を共有することが含まれる。

複数の出席者や代表団による​と、署名国数が低調だった要因とし⁠てはトランプ米大統領と欧州の同盟国の間で関係が‍緊迫化していることや、今後数年間にわたる大西洋諸国間の関係が不確実なことが一部の国々に共同合意への署名に躊躇させる要因となった。

オランダのブレーケルマンス国防相‍はロイターに対するコメントで、各国政府‍が責任‌ある制限を設けることと、敵対国と比‍べて自国を制限したくないことの間で板挟みになる「囚人のジレンマ」に直面していると指摘。AIの軍事利用について「ロシアと中国は非常に速いペースで動いている。それがAI開発の⁠進展の緊急性をもたらしている。しかし、開発の非常に急速な進展により、責任ある利⁠用に向けた取り組みの継続‍の緊急性も増している。双方は表裏一体だ」と訴えた。

REAIMは今回で3回目。2023年にオランダ・ハーグで開催され​た第1回会合、ソウルで24年に開かれた第2回会合では、それぞれ中国を除き、米国を含んだ約60カ国が法的拘束力のない控えめな「行動計画」を承認していた。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米輸入物価、2月は約4年ぶり大幅上昇 中東紛争でエ

ワールド

イラン、米交戦終結案の精査継続 パキスタン経由で正

ワールド

イラン、米提案の停戦計画は「過度」 ホルムズ海峡の

ビジネス

メタ、複数部門で数百人を削減へ リアリティ・ラボな
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 2
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「日本産ミュージカルの夢」に賭ける理由【独占インタビュー】
  • 3
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆保険」を達成した中国の医療保険の実態とは
  • 4
    「有事の金」が下がる逆説 イラン戦争で市場に何が…
  • 5
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 6
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 7
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下…
  • 8
    地上侵攻もありえる...イラン戦争が今後たどり得る「…
  • 9
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 10
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 1
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 3
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 6
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 9
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 10
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中