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COP30控え首脳級会合、米不在で「真の多国間協議」期待も

2025年11月06日(木)15時21分

 第30回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP30)を前に、数十カ国の首脳級が6日にブラジルのアマゾン川流域都市ベレンに集まり、多国間協力が危機に瀕しているとの懸念が高まっている中でも進展への期待を示す見込みだ。写真はベレンで8月撮影(2025年 ロイター/Anderson Coelho)

Valerie Volcovici Lisandra Paraguassu

[ベレン(ブラジル) 6日 ロイター] - 第30回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP30)を前に、数十カ国の首脳級が6日にブラジルのアマゾン川流域都市ベレンに集まり、多国間協力が危機に瀕しているとの懸念が高まっている中でも進展への期待を示す見込みだ。

2日間で53人の国家元首らが演説する。グテレス国連事務総長も含まれている。

世界で最も汚染を引き起こしている5カ国・地域のうち、中国、米国、インド、ロシアの4カ国の首脳は欠席する。出席するのは欧州連合(EU)の首脳のみだ。

他の国々とは異なり、気候変動に否定的なトランプ米政権はこれらの会合に誰も派遣しないことを選択した。

ただ、オープン・ソサエティ財団のプログラム担当副プレジデントで、ブラジル法相を務めたこともあるペドロ・アブラモベイ氏は「(支配的なプレーヤーの)米国がいないことで真の多国間協議が行われる」と指摘する。

ロイターに対し「多くの人々が多国間主義の死のようなことを主張している今、強国から貧困国へのトップダウン方式ではない多国間主義のための新しいスペースが生まれていると思う」と語った。

ロイター
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