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米当局がシカゴの保育施設で教員を強制連行、移民取り締まり強化

2025年11月06日(木)13時07分

2025年11月5日、イリノイ州シカゴにあるレイト・デ・ソル・スペイン語イマージョン早期学習センターの看板。ロイター/ジム・ヴォンドルスカ

Emily Schmall Heather Schlitz

[シカゴ 5日 ロイター] - 米イリノイ州シカゴのノースサイドにあるスペイン語習得のためのデイケアセンター(保育施設)が5日、連邦政府の移民取り締まり当局の捜索を受け、教員1人が子どもたちや親の面前で強制的に連行された。現場を目撃した施設運営者や保護者、子どもたちの間には大きな動揺が広がっているという。施設のスタッフがロイターに証言した。

地元テレビ局が入手した映像には男性2人がデイケアセンターの玄関から女性を引きずり出す様子が映っていた。男性らは「警察」と書かれたベストを着ていたが、他の所属機関を示す表記は見当たらなかった。女性は悲鳴を上げ、スペイン語で「書類を持っている」と叫んでいた。

保護者のグループチャットから、連行された女性はコロンビアのメデジン出身で乳児クラスを担当するディアナ・サンティジャーナさんであることが確認された。

連邦議会のマイク・クイグリー下院議員(民主党、イリノイ州)によると、捜査官は子どもたちの目の前で教員を拘束した。保護者は学校から全ての教員が法的に就労を許可されているとの説明を受けており、今回の連行に衝撃を受けている。

トランプ米大統領はシカゴで移民取り締まりを強化しており、今回の捜索もこうした政策の一環。国土安全保障省によると、これまでに3000人余りが逮捕され、この中には米国市民や前科のない人々も含まれている。

ロイター
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