ニュース速報
ワールド

インドネシア、運転手死亡に関与の警官解雇 デモは各地で継続

2025年09月04日(木)11時37分

 インドネシア当局は3日、先週ジャカルタで起きた反政府デモの際にバイク運転手をはねて死亡させた事故に関与した警察官を解雇した。写真はデモに参加する女性ら。ジャカルタで撮影(2025年 ロイター/Willy Kurniawan)

Willy Kurniawan

[ジャカルタ 3日 ロイター] - インドネシア当局は3日、先週ジャカルタで起きた反政府デモの際にバイク運転手をはねて死亡させた事故に関与した警察官を解雇した。各地で続くデモの収束につなげたい考えだ。

学生や労働者、市民団体などが主導するデモでこれまでに10人が死亡している。

警察報道官は、バイク運転手をはねた警察車両に乗っていた警官7人のうち1人を解雇したと述べた。デモ参加者は広範囲の責任追及を求めており、残る6人を巡る対応は今後決定される見通し。

こうした中、ジャカルタでは3日、ピンク色の服を着た数百人の女性がデモに参加し、ほうきを振り回した。デモを主催した女性団体は「国家の腐敗や治安部隊の抑圧を一掃する」必要性を象徴するものだとした。

一方、議会関係者は少なくとも10の学生組合と会談した。学生側はデモ参加者の釈放やプラボウォ氏に対する調査などを要求した。

格付け会社フィッチ・レーティングスは、デモによって成長見通しが鈍ったり、財政悪化につながったりすれば、インドネシアの格付けに悪影響を与える可能性があると指摘。「根深い問題が続く可能性が高いため、社会的緊張が長引くリスクがある。議会で大多数を占めているとはいえ、大統領と与党連合にとって政治的試練となる恐れがある」とした。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

日経平均は反発、FRB利下げ観測や米ハイテク株高で

ワールド

習主席、スロバキアを称賛 EUとの関係促進で支援期

ビジネス

野村HD、非上場企業向け体制を強化 専門部門を改称

ビジネス

午後3時のドルは148円前半で上値重い、株高や政局
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 2
    「見せびらかし...」ベッカム長男夫妻、家族とのヨットバカンスに不参加も「価格5倍」の豪華ヨットで2日後同じ寄港地に
  • 3
    「よく眠る人が長生き」は本当なのか?...「睡眠障害」でも健康長寿な「100歳超えの人々」の秘密
  • 4
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...…
  • 5
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 6
    Z世代の幸福度は、実はとても低い...国際研究が彼ら…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「農産物の輸出額」が多い「…
  • 8
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 9
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 10
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 4
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 5
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 8
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 9
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 10
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 5
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中