ニュース速報
ワールド

米オープンAI、投資受け入れと規制整備で米政府に協力求める

2025年01月14日(火)01時08分

米新興企業オープンAIは13日、米国における人工知能(AI)開発のビジョンを発表し、AI技術の競争で中国に先行する状態を保てるよう海外からの投資受け入れと支援的な規制の整備が必要だと強調した。2024年3月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[13日 ロイター] - 米新興企業オープンAIは13日、米国における人工知能(AI)開発のビジョンを発表し、AI技術の競争で中国に先行する状態を保てるよう海外からの投資受け入れと支援的な規制の整備が必要だと強調した。

「エコノミック・ブループリント(経済の青写真)」と題した15ページの文書で「半導体チップ、データ、エネルギーがAIで勝利するための鍵」であり、優位性を確保できるルールを策定するために米国は早期に行動を起こす必要があると述べた。

オープンAIは「世界のファンドにはAIプロジェクト向け投資資金が1750億ドルあると推定される。米国がこうした資金を引きつけられなければ、中国が支援する事業に流れ、中国共産党の世界的な影響力を強めることになる」と指摘した。

AIモデルを巡る輸出規制に関する提案の概要も示し、技術を悪用する恐れが高い国が手に入れられないようにすべきだとも言及した。

オープンAIは、月内に首都ワシントンでイベントを開き、提案を議論する予定。

1月20日に発足するトランプ次期米政権は、ホワイトハウスの人工知能(AI)・暗号資産(仮想通貨)責任者に米決済サービス大手ペイパルの元最高執行責任者(COO)、デービッド・サックス氏を指名すると発表されるなど、IT業界寄りと広くみられている。

オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は、トランプ氏の就任基金に約100万ドルを寄付し、トランプ氏との良好な関係構築を狙う経営者の1人となっている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米「夏のブラックフライデー」、オンライン売上高が3

ワールド

オーストラリア、いかなる紛争にも事前に軍派遣の約束

ワールド

イラン外相、IAEAとの協力に前向き 査察には慎重

ワールド

金総書記がロシア外相と会談、ウクライナ紛争巡り全面
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 3
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打って出たときの顛末
  • 4
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 5
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    主人公の女性サムライをKōki,が熱演!ハリウッド映画…
  • 8
    【クイズ】未踏峰(誰も登ったことがない山)の中で…
  • 9
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 10
    『イカゲーム』の次はコレ...「デスゲーム」好き必見…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 4
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 7
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 10
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中