ニュース速報
ワールド

フィリピンCPI、2カ月連続加速 慎重に政策緩和と中銀

2024年12月05日(木)16時59分

 12月5日、フィリピン統計局が5日発表した11月の消費者物価指数(CPI)前年比上昇率は2.5%と、10月の2.3%を上回って2カ月連続で加速した。写真はフィリピンのパラニャーケにある食品市場で2018年8月撮影(2024 ロイター/Erik De Castro)

[マニラ 5日 ロイター] - フィリピンの11月のインフレ率は2カ月連続で加速した。フィリピン中央銀行は5日、政策緩和サイクルで「慎重なアプローチ」を取る方針を示した。

統計局が5日発表した11月の消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は2.5%で10月の2.3%を上回った。度重なる台風襲来で食品が値上がりしたことが背景。ロイターがまとめたエコノミスト予想は2.5%。中銀の予測は2.2─3.0%だった。

変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIの前年比上昇率も、前月の2.4%から2.5%に若干加速した。

1─11月のCPI前年比上昇率の平均は3.2%で、引き続き中央銀行が設定した今年の目標圏(2-4%)内にとどまっている。

中銀は声明で今年最後となる19日の政策決定会合で、最新のインフレ統計を検討材料とすると説明。「物価安定が持続的な経済成長と雇用につながるよう引き続き緩和サイクルで慎重なアプローチを維持する」とした。

電気料金引き上げや首都圏以外での賃上げの見通しから、2025年と26年のインフレリスクは上方シフトした。

中銀は10月に2会合連続の0.25%利下げを決定し、政策金利を23年2月以来の低水準の6%とした。

レモロナ総裁は11月、3回目の利下げは12月の会合か来年最初の会合との見方を示し、来年さらに利下げする公算を示していた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米、高金利で住宅不況も FRBは利下げ加速を=財務

ワールド

OPECプラス有志国、1─3月に増産停止へ 供給過

ワールド

核爆発伴う実験、現時点で計画せず=米エネルギー長官

ワールド

アングル:現実路線に転じる英右派「リフォームUK」
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「今年注目の旅行先」、1位は米ビッグスカイ
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 5
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 6
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 10
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中