ニュース速報
ワールド

OPEC産油量、10月は増加 リビア政治危機解決で=ロイター調査

2024年11月05日(火)10時48分

11月4日、ロイター調査によると、10月の石油輸出国機構(OPEC)産油量は日量2633万バレルと9月産油量から19万5000バレル増加した。ウィーンのOPEC本部で2023年11月撮影(2024年 ロイター/Leonhard Foeger)

Alex Lawler

[ロンドン 4日 ロイター] - ロイター調査によると、10月の石油輸出国機構(OPEC)産油量は日量2633万バレルと9月産油量から19万5000バレル増加した。リビアの政治危機が解決したことで、2024年の月間として最低だった9月から回復した。

リビアの産油量は、同国の中央銀行の支配権を巡る東西両勢力の対立が解決し、フル生産が再開されたことが要因。リビアの産油量増加は、世界的な需要低迷懸念が既に重荷となっていた原油価格に下落圧力をかけた。

ロイター調査によるとベネズエラも産油量を増やし、日量86万バレルと少なくとも20年以降で最高となった。リビアとベネズエラは、OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」による協調減産の対象外となっている。

一方、イラクとイランは産油量が大きく落ち込んだ。イラクは日量398万バレルとOPECプラスの割当量を下回った。輸出と国内消費の減少、イラク北部の生産量減少が要因。

イランは米国からの制裁を受けているものの、ここ数年間は輸出量を18年以来の高水準へ引き上げてきた。しかし、10月は輸出が大幅に減った。

OPECプラスの協調減産の対象となっているOPEC加盟国9カ国の産油量は、協調減産に基づく暗黙のOPEC生産目標を日量4万6000バレル上回った。うちガボンの超過量が最大だった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

シリア反政府勢力、4都市目制圧 ホムスにも迫る

ワールド

韓国大統領、戒厳令謝罪も辞任触れず 「党に任期一任

ワールド

TikTok禁止法は合憲、米控訴裁が判断 運営会社

ワールド

韓国大統領、7日午前10時に国民向け演説へ=大統領
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:サステナブルな未来へ 11の地域の挑戦
特集:サステナブルな未来へ 11の地域の挑戦
2024年12月10日号(12/ 3発売)

地域から地球を救う11のチャレンジと、JO1のメンバーが語る「環境のためできること」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、妻の「思いがけない反応」...一体何があったのか
  • 2
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    国防に尽くした先に...「54歳で定年、退職後も正規社員にはなりにくい」中年自衛官に待ち受ける厳しい現実
  • 4
    朝晩にロシア国歌を斉唱、残りの時間は「拷問」だっ…
  • 5
    まさに「棚ぼた」の中国...韓国「戒厳令」がもたらし…
  • 6
    水面には「膨れ上がった腹」...自身の倍はあろう「超…
  • 7
    健康を保つための「食べ物」や「食べ方」はあります…
  • 8
    「際どすぎる姿」でホテルの窓際に...日本満喫のエミ…
  • 9
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 10
    「もう遅いなんてない」91歳トライアスロン・レジェ…
  • 1
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、妻の「思いがけない反応」...一体何があったのか
  • 2
    エリザベス女王はメーガン妃を本当はどう思っていたのか?
  • 3
    国防に尽くした先に...「54歳で定年、退職後も正規社員にはなりにくい」中年自衛官に待ち受ける厳しい現実
  • 4
    健康体の40代男性が突然「心筋梗塞」に...マラソンや…
  • 5
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 6
    NewJeansの契約解除はミン・ヒジンの指示? 投資説な…
  • 7
    メーガン妃の支持率がさらに低下...「イギリス王室で…
  • 8
    BMI改善も可能? リンゴ酢の潜在力を示す研究結果
  • 9
    朝晩にロシア国歌を斉唱、残りの時間は「拷問」だっ…
  • 10
    ウクライナ前線での試験運用にも成功、戦争を変える…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
  • 9
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 10
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中