ニュース速報
ワールド

ロシア大統領「パレスチナの惨状は心痛む」、アッバス議長に伝達

2024年08月14日(水)02時08分

ロシアのプーチン大統領(写真)は13日、来訪中のパレスチナ自治政府のアッバス議長と会談し、ロシアはパレスチナの惨状に心を痛めており、パレスチナの国家樹立への意志を支持すると述べた。提供写真。2023年6月撮影(2024年 ロイター/Sputnik/Mikhail Tereshchenko/Pool via REUTERS)

[モスクワ 13日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は13日、来訪中のパレスチナ自治政府のアッバス議長と会談し、ロシアはパレスチナの惨状に心を痛めており、パレスチナの国家樹立への意志を支持すると述べた。プーチン氏は、ウクライナでの戦闘が続く中でも、中東情勢に注意を払っていると述べた。

ロシア大統領府のウェブサイトに掲載された発言によると、プーチン氏は「ロシアは現在、残念ながら武器を手に自国の利益と国民を守らなければならないことは周知の事実だ。しかし、中東、パレスチナで起きていることは、もちろんわれわれも無視できない」とし、「われわれはパレスチナの人道的大惨事を大きな痛みと不安をもって見ている」と言及した。

アッバス氏は、ロシアはパレスチナ人の「親愛なる友人の一人」だとし、「われわれはあなたを信じ、信頼し、支援を感じている」とプーチン氏に伝えた。アッバス氏は、ロシアが拒否権を有する国連安全保障理事会について「イスラエルの行為を止める」ために行動する必要があるとも訴えた。

プーチン氏は、パレスチナの国家樹立への支持と人道支援を提供するというコミットメントを再確認したが、新たな取り組みは示さなかった。ロシアは中東和平を推進する立場を掲げる一方、中東が抱える問題は米国による長年の失政によるものだとして非難している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英中銀、5対4の僅差で0.25%利下げ決定 今後の

ワールド

IS、豪銃乱射事件「誇りの源」と投稿 犯行声明は出

ビジネス

ECB、成長率とインフレ率見通し一部上方修正=スタ

ビジネス

米11月CPI、前年比2.7%上昇 セールで伸び鈍
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 2
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 6
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 7
    円安と円高、日本経済に有利なのはどっち?
  • 8
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 9
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 10
    欧米諸国とは全く様相が異なる、日本・韓国の男女別…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中