ニュース速報
ワールド

韓国の対ロ制裁は「非友好的」、しかるべく対応=ロシア外務省

2024年04月04日(木)16時45分

ロシア外務省のザハロワ報道官は3日、ロシアの個人や団体に制裁を科すという韓国の決定を「非友好的」な動きとみなしており、しかるべく対応すると述べた。1月撮影(2024年 ロイター/Maxim Shemetov)

[モスクワ 3日 ロイター] - ロシア外務省のザハロワ報道官は3日、ロシアの個人や団体に制裁を科すという韓国の決定を「非友好的」な動きとみなしており、しかるべく対応すると述べた。

韓国は2日、北朝鮮の核・ミサイル計画に関与したとして、ロシアの2個人・2団体に制裁を科すと発表。また北朝鮮への軍需品輸送に関与したとしてロシアの船舶2隻にも制裁を科した。

ザハロワ氏は記者会見で「これは韓国による非友好的な措置であり、極めて遺憾だ。不当な制裁の発動はロシアとの関係に悪影響を与える」と指摘。「ロシアは(韓国の)国家安全保障を損なうことなく、国際法の規範に従って友好的な北朝鮮との善隣関係を発展させている」とした。

韓国外務省の報道官はロシアと北朝鮮の関係に問題はないとの立場を示した。

「ロシア側が言及しているように、ロシアと北朝鮮の協力は国連安全保障理事会の決議と国際法を順守していなければならず、韓国の安全保障に悪影響を及ぼさない形で行われるべきだ」と会見で述べた。

韓国はロシアとの関係改善に引き続き取り組んでいるとし、「ロシアにも賢明な努力をするよう求める」と語った。

ザハロワ氏は北朝鮮に関する安保理決議をロシアは「完全に」順守していると改めて表明する一方で、北朝鮮に対する制裁は意図したようには機能していないとの見方を示した。

「終わりのない制裁が目標の達成に全く役に立たないことは明らかだ」とし「制裁は国家全体を財政的、経済的に封鎖し、国民に影響を及ぼす」と指摘した。

米国が朝鮮半島を「不安定」にしようとしていると非難し、「韓国は米国の影響から身を守る免疫力を欠いているようだ」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

三菱電、25年度のパワー半導体売上高目標を2600

ビジネス

韓国サムスン電子労組、来週初のスト実施を警告 賃上

ビジネス

消費者態度指数5月は2.1ポイント低下、判断「足踏

ビジネス

IMF、24・25年中国GDP予想を上方修正 堅調
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
2024年6月 4日号(5/28発売)

強硬派・ライシ大統領の突然の死はイスラム神権政治と中東の戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    中国海軍「ドローン専用空母」が革命的すぎる...ゲームチェンジャーに?

  • 2

    メキシコに巨大な「緑の渦」が出現、その正体は?

  • 3

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 4

    ハイマースに次ぐウクライナ軍の強い味方、長射程で…

  • 5

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 6

    プーチンの天然ガス戦略が裏目で売り先が枯渇! 欧…

  • 7

    汎用AIが特化型モデルを不要に=サム・アルトマン氏…

  • 8

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 9

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃…

  • 10

    「天国に一番近い島」で起きた暴動、フランスがニュ…

  • 1

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発」で吹き飛ばされる...ウクライナが動画を公開

  • 2

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 3

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃がのろけた「結婚の決め手」とは

  • 4

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 5

    中国海軍「ドローン専用空母」が革命的すぎる...ゲー…

  • 6

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」.…

  • 7

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 8

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 9

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレ…

  • 10

    少子化が深刻化しているのは、もしかしてこれも理由?

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 4

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 5

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 6

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 7

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 8

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 9

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中