バイデン大統領、中国に軍事関係再開働きかけへ=米高官
11月12日、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、バイデン大統領が米中の軍同士の関係再開を望んでいると述べた。写真はインドネシア・バリで2022年11月撮影(2023年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 12日 ロイター] - サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は12日、バイデン大統領が米中の軍同士の関係再開を望んでいると述べた。
バイデン氏はサンフランシスコで開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、15日に中国の習近平国家主席と1年ぶりに対面で会談する。
サリバン氏はCBSのインタビューで「(バイデン)大統領は軍同士の関係を再構築する決意だ。それが米国の安全保障上の利益だと考えている」とし、「誤りや誤算、誤解がないよう意思疎通のラインが必要だ」と述べた。
軍事関係の再開は高官から「インド太平洋の海上や上空」での戦術的作戦レベルに至るまで、あらゆるレベルで実現できるかもしれないと語った。
CNNの番組でも、バイデン氏が習氏との会談で軍事関係の「前進」を目指すとしたが、詳細は明らかにしなかった。
「中国側は基本的に意思疎通のラインを断ち切った。バイデン大統領は再構築させたい考えだ」とし、「これは最優先課題だ」と強調した。
米政府高官によると、首脳会談ではイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突やロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮とロシアの関係、台湾、インド太平洋のほか、人権、フェンタニル生産、人工知能(AI)、「公正」な通商・経済関係などが議題になる見通し。