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ロシア、10月から為替レート連動型の新たな輸出税導入へ

9月21日、ロシア政府は為替レートに連動する新たな輸出税を10月1日から導入すると発表した。写真はルーブル硬貨のイメージ。8月撮影(2023年 ロイター/Maxim Shemetov)
[モスクワ 21日 ロイター] - ロシア政府は21日、為替レートに連動する新たな輸出税を10月1日から導入すると発表した。来年末までの時限的措置。
政府筋は、国内物価の上昇圧力緩和と追加的な歳入確保という2つの狙いがあると説明した。
7人の関係者がロイターに語ったところでは、化学肥料や幾つかの金属類、その他コモディティーなどへの課税を通じて、年間で6000億ルーブル(63億ドル)の収入が得られる可能性がある。
課税対象は、ロシアの国内総生産(GDP)への寄与度が大きい輸出セクター全てだが、石油とガス、穀物、木材、機械製造装置、スクラップ金属は除外されるという。
現在1ドル=96ルーブル前後で推移している為替レートが80ルーブルを超えてルーブル高に振れた場合は、輸出税が適用されなくなる。一方で95ルーブルよりもルーブル安が進めば、税率が引き上げられる。
政府は「今回の決定は国内市場を不公正な物価上昇から守ることに役立つ」と述べ、輸出と国内消費の妥当な比率を維持することを目指していると付け加えた。