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北朝鮮がロシアに軍事支援提供なら「大きな間違い」=米副大統領

ハリス米副大統領は、北朝鮮がウクライナ侵攻を続けるロシアに軍事支援を提供すれば「大きな間違い」と述べた。7日、ジャカルタで撮影(2023年 ロイター/Achmad Ibrahim/Pool via REUTERS)
[ワシントン 7日 ロイター] - ハリス米副大統領は、北朝鮮がウクライナ侵攻を続けるロシアに軍事支援を提供すれば「大きな間違い」と述べた。ロシアが孤立化している北朝鮮に支援を求めるのは絶望感の表れという認識も示した。CBSニュースとのインタビューが7日放映された。
東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合出席のため、インドネシアのジャカルタを訪問中のハリス副大統領は「弾薬を供給するという考えは大きな間違いだ。ロシアにとっても北朝鮮にとっても、孤立を深めることになると確信している」と語った。
さらに、ロシアがウクライナ侵攻に踏み切った際、識者の間では侵攻が短期間で終わるという見方が台頭していたと指摘し、「ロシアが必死になっているのは明らかだ。すでに戦略的な失敗を味わっている」と述べた。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は5日、ロシアと北朝鮮による武器交渉が活発に進められているとし、ウクライナで使用される武器をロシアに提供すれば、北朝鮮は「代償を支払うことになる」とけん制した。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が近くロシアでプーチン大統領と会談する可能性があるという情報について、米国家安全保障会議(NSC)で北朝鮮問題を担当し、今夏退任したシドニー・セイラー氏はワシントンのシンクタンクに対し、金氏にとり「近いうちに何か得るものがあるという計算によるもののようだ」と述べた。
その上で「最悪のシナリオは、ロシアと北朝鮮の関係が次の段階に進み、ロシアが北朝鮮の軍事力を積極的に向上させようとすることだ」と指摘。同時に、ロシアが朝鮮半島の非核化という目標を堅持している状況などにも言及した。