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中国カンシノ、英アストラゼネカとmRNAワクチン開発で提携

8月8日、中国の康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)は、英製薬大手アストラゼネカと、同社のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン計画を支える開発・製造受託サービスを提供することで合意したと発表した。2021年撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)
[上海 8日 ロイター] - 中国の康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)は8日、英製薬大手アストラゼネカと、同社のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン計画を支える開発・製造受託サービスを提供することで合意したと発表した。
上海証券取引所に提出した書類で、カンシノはアストラゼネカに不特定のmRNA製品を製造・供給すると説明した。取引の金銭的条件は公表しなかった。
アストラゼネカは、今回の提携は開発初期段階にある臨床試験用mRNAワクチンの開発を後押しすると述べた。
中国では外国製の新型コロナウイルスワクチンの輸入を認めずに国産ワクチンに頼っており、mRNAワクチンは今なお広く使用されていない。3月には石薬集団(CSPCファーマ)が開発した国産としては初めての新型コロナ向けmRNAワクチンを承認した。
カンシノは自前の新型コロナ向けmRNAワクチンの開発に取り組んでおり、2月には追加接種(ブースター)ワクチンの後期臨床試験の手続きについて中国の規制当局と協議中だと明らかにしている。
アストラゼネカは新型コロナワクチンの売り上げが低迷する中、世界第2位の製薬市場である中国に力を入れている。