ニュース速報

ワールド

ロシア、侵攻開始以来民間人864人を拘束・77人を処刑=国連

2023年06月28日(水)03時01分

ウクライナ国連人権監視団は27日、ロシアが昨年2月にウクライナに侵攻を開始して以来、864人の民間人を拘束し、うち77人を処刑したと発表した。2022年4月撮影。提供写真(2023年 ロイター/Konstantin Kuzhelniy via REUTERS)

[ジュネーブ 27日 ロイター] - ウクライナ国連人権監視団は27日、ロシアが昨年2月にウクライナに侵攻を開始して以来、864人の民間人を拘束し、うち77人を処刑したと発表した。

国連は、70回の収容施設訪問と1000人以上に対する聞き取り調査に基づき、36ページの報告書を発表した。

ウクライナ人権監視団のマチルダ・ボグナー団長はウクライナ西部ウジホロドからオンラインで会見し、子どもや高齢者を含む民間人の恣意的拘束について900件以上の事例を記録したと明らかにした。これら事例の大半はロシアによるものであり、ウクライナも民間人を拘束して国際法に違反しているもののその規模はかなり小さいとした。

ロシアが拘束した864人の民間人のうち、国連人権事務所が詳細な調査を行うことができた178人の事例では、90%以上が水攻めや感電などの拷問を受けていた。

一方、ウクライナ軍が民間人を拘束した75の事例では、半数以上が拷問や虐待を受けていた。また、ウクライナの刑法改正により、そうした行為を行う裁量が大きくなったと指摘した。ウクライナでは処刑の事例はなかった。

ウクライナは1件を除いて調査団に拘束者との接見を全面的に許可したが、ロシアは再三の要請にもかかわらず接見を一切許さなかったという。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

エアバス機、1日にほぼ通常運航へ 不具合ソフトの更

ビジネス

香港高層住宅火災、中国当局が保険金支払いなどの迅速

ビジネス

中国百度、複数部門でレイオフ開始との情報 AI事業

ビジネス

利上げの是非、12月の決定会合で「適切に判断」=植
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業界を様変わりさせたのは生成AIブームの大波
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    メーガン妃の写真が「ダイアナ妃のコスプレ」だと批判殺到...「悪意あるパクリ」か「言いがかり」か
  • 4
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 5
    「世界で最も平等な国」ノルウェーを支える「富裕税…
  • 6
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 7
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 8
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 9
    中国の「かんしゃく外交」に日本は屈するな──冷静に…
  • 10
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 5
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中