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原油先物が2ドル超急伸、サウジの独自追加減産受け

アジア時間6月5日序盤の原油先物相場は1バレル当たり2ドル超急伸。テキサス州ミッドランドの油田で2018年8月撮影(2023年 ロイター/Nick Oxford)
[シンガポール 5日 ロイター] - アジア時間5日序盤の原油先物相場は1バレル当たり2ドル超急伸。世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアが、7月から独自に日量100万バレルの追加減産を行う方針を示したことを受けた。
日本時間午前7時19分時点で北海ブレント先物は2.29ドル(3%)高の1バレル=78.42ドル。米WTI先物は2.27ドル(3.2%)高の74.01ドル。一時は75.06ドルを付けた。
サウジのエネルギー省によると、同国の7月の生産量は日量約900万バレルと、5月の約1000万バレルから減少する見通し。
自主減産と並行して、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は4日、協調減産の枠組みを2024年末まで延長することで合意した。
ANZのアナリストは、調査ノートで「サウジの動きはサプライズと受け止められるだろう。前回の生産量変更から1カ月しかたっていないからだ」と指摘。「原油市場は今年後半に、一段と需給が逼迫する見込みとなった」とした。