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豪米英の原潜配備協力、軍拡競争招く恐れ=中国外務省

中国外務省報道官は30日の定例会見で豪米英が原子力潜水艦の配備で協力していることについて、軍拡競争を招く恐れがあるとの認識を示した。写真は左からアルバニージー豪首相、バイデン米大統領、スナク英首相。サンディエゴで13日撮影(2023年 ロイター/Leah Millis)
[北京 30日 ロイター] - 中国外務省報道官は30日の定例会見で豪米英が原子力潜水艦の配備で協力していることについて、軍拡競争を招く恐れがあるとの認識を示した。
報道官は「パンドラの箱が開かれれば、地域の戦略的バランスが崩れ、地域の安全保障が深刻な脅威にさらされる」と発言。
「米英豪のいわゆる『三国間安全保障パートナーシップ』の確立に断固反対する。冷戦思考に支配されたこの小集団は無用であり、極めて有害だ」と述べた。
こうした協力関係は、各国の核抑止政策の延長であり、「アジア太平洋版NATO」を構築するためのゲームツールだとも主張。アジア太平洋地域の平和と安定に深刻な影響を及ぼすと述べた。
米豪英首脳は今月、3カ国の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」の下で、オーストラリアに次世代原子力潜水艦を提供する計画の詳細を発表した。インド太平洋地域での中国の影響力拡大に対抗する狙いがある。