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中国東部でコロナ規制強化、製造業拠点など 景気回復にリスクも

2022年07月04日(月)10時05分

7月3日、 中国の製造業拠点の1つである江蘇省・無錫市は、新たに31人の新型コロナウイルス感染者が確認されたことを受け、感染対策の規制を強化した。北京で6月29日撮影(2022年 ロイター/Thomas Peter)

[北京 3日 ロイター] - 中国東部の複数都市が3日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生を受けて規制を強化した。政府の厳格なゼロコロナ政策の下、景気回復に新たなリスクとなる可能性がある。

製造業拠点の一つである江蘇省無錫市は、小売店舗やスーパーなど地下にある多くの施設の営業を停止したほか、レストランの店内サービスも停止。当局は市民に在宅勤務を勧告した。また、2日に無症状感染者42人が確認されたのを受け、必要な場合を除いて市外に出ないよう求めた。

中国国家衛生健康委員会は3日、国内で2日に確認された新型コロナ新規感染者が473人だったと発表した。このうち症状のある人は104人、無症状者は369人だった。

前日の感染者は268人(有症状者72人、無症状者196人)だった。

市政府のデータによると、北京の新規感染者はゼロ。上海では症状のある人が2人報告された。両市では前日は有症状者、無症状者ともにゼロだった。

2日の感染者のほとんどは安徽省(有症状者61人、無症状者231人)で報告された。同省の泗県は288人の感染が確認されたことを受け、住民76万人を外出禁止とし、公共交通を停止させた。

国営テレビによると、日用品などの輸出拠点である浙江省義烏市は防疫措置として首都北京に向かう航空便を当面キャンセルした。同市で過去1週間に報告された感染者数は3人。

ロイター
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