ニュース速報

ワールド

モンゴル大統領選、与党の前首相が圧勝

2021年06月10日(木)09時58分

6月9日、モンゴルのバトトルガ大統領の任期満了に伴う大統領選が投開票され、与党、モンゴル人民党(MMP)のフレルスフ前首相(写真)が対立候補を大きく引き離し、勝利がほぼ確実となった。ウランバートルの選挙集会で5日撮影(2021年 ロイター/B. Rentsendorj)

[ウランバートル 9日 ロイター] - モンゴルのバトトルガ大統領の任期満了に伴う大統領選が9日投開票され、与党、モンゴル人民党(MMP)のフレルスフ前首相が対立候補を大きく引き離し、勝利がほぼ確実となった。同氏は、民主化以降で6人目の大統領に就任する見通しとなった。

選挙管理委員会が99.7%の票を集計した結果、フレルスフ氏は約68%の82万1136票を獲得。野党連合が擁立したエンフバト氏の得票率は20.1%、野党、民主党のエルデネ氏の得票率は6%にとどまった。

現職のバトトルガ大統領は、憲法改正で大統領の任期が1期に限られたことから再選を目指せなかった。

今回は、新型コロナ対策の規制により控えめな選挙戦となった。エンフバト氏が新型コロナウイルスの検査で陽性となったことから、5日には大半の屋外イベントが中止となった。

モンゴルでは、議会に政策決定権などがある。大統領には法案の拒否権と裁判官の任命・解任権がある。大統領職務が野党の影響を受けることが多く、政治的な行き詰まりが生じ、モンゴルの発展を妨げているとの見方もある。

国内ではリオ・ティントが世界最大級の埋蔵量を誇るオユトルゴイ銅鉱山の開発を進めている。政府は事業コストを巡りリオとの交渉を模索しているが、MMPが今後どのように対応するかは不明だ。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、米国に抗議 台湾への軍用品売却で

ワールド

バングラデシュ前首相に死刑判決、昨年のデモ鎮圧巡り

ワールド

ウクライナ、仏戦闘機100機購入へ 意向書署名とゼ

ビジネス

オランダ中銀総裁、リスクは均衡 ECB金融政策は適
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 5
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 8
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 9
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 10
    反ワクチンのカリスマを追放し、豊田真由子を抜擢...…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中