ニュース速報

ワールド

ブラジル、1日当たりのコロナ死者が過去最多に=保健省

2021年03月11日(木)09時12分

WHOの米州事務局である汎米保健機構(PAHO)は10日、新型コロナウイルス感染が再拡大しているブラジルで、過去24時間の死者が過去最多の1972人に達したと発表した。写真は新型コロナ犠牲者の葬儀。1月17日、ブラジル・マナウスで撮影(2021年 ロイター/Bruno Kelly/File Photo)

[ブラジリア 10日 ロイター] - ブラジル保健省は10日、新型コロナウイルス感染による1日当たりの死者数が過去最多の2286人だったと公表した。累計では27万0656人となり、米国に次いで世界で2番目に多い。

過去24時間に確認された新規感染者は7万9876人、累計は1120万人超となった。

世界保健機関(WHO)の米州事務局である汎米保健機構(PAHO)は10日、ブラジルの感染状況は、P1と呼ばれるより感染力の強い新たな変異株により加速しており、懸念される状況と分析。現状よりはるかに強い公衆衛生措置の実施を求めた。

PAHOのエティエンヌ事務局長は、会見で「ブラジルの状況を懸念している。過去に流行が広がった地域も新たな感染にさらされており、現状は拡大再燃の脅威を改めて警告している」と述べた。

ブラジルでは、ワクチン接種のペースが鈍い中、感染者と死者数が大幅に増加している。

サンパウロ州政府は記者会見で、中国シノバック・バイオテック(科興控股生物技術)が開発したワクチンは、P1変異株に対して有効とするロイターの報道を確認した。

ボルソナロ大統領は8日、米ファイザー幹部らとのビデオ会議に個人的に参加し、同社のワクチンを購入することで口頭で合意した。

*見出しと内容を更新しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

スロバキアのフィツォ首相、銃撃で腹部負傷 政府は暗

ビジネス

米CPI、4月は前月比+0.3%・前年比+3.4%

ワールド

米大統領選、バイデン氏とトランプ氏の支持拮抗 第3

ビジネス

大手3銀の今期純利益3.3兆円、最高益更新へ 資金
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少子化の本当の理由【アニメで解説】

  • 2

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 5

    アメリカからの武器援助を勘定に入れていない?プー…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 8

    ロシア国営企業の「赤字が止まらない」...20%も買い…

  • 9

    英供与車両から巨大な黒煙...ロシアのドローンが「貴…

  • 10

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 6

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中