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ロシアのハッカー集団、米民主党やシンクタンク標的に
10月30日、ロシアの軍事情報機関とつながりのあるハッカー集団「ファンシーベア」が、米カリフォルニア州とインディアナ州の民主党およびワシントンとニューヨークの有力シンクタンクの電子メールを標的にしていたことが、関係者の話で分かった。写真は2013年2月、ワルシャワで撮影(2020年 ロイター/Kacper Pempel)
[ワシントン 30日 ロイター] - ロシアの軍事情報機関とつながりのあるハッカー集団「ファンシーベア」が、米カリフォルニア州とインディアナ州の民主党およびワシントンとニューヨークの有力シンクタンクの電子メールを標的にしていたことが、関係者の話で分かった。
ファンシーベアは2016年の米大統領選で民主党のクリントン陣営の電子メールを盗んだとされている。ロイターが確認した標的機関はアメリカ進歩センター(CAP)、外交問題評議会、カーネギー国際平和基金など。ただ、不正侵入が成功した形跡は見られないという。
また、関係者によると、カリフォルニア州とインディアナ州の民主党も標的にされたという。サイバーセキュリティーサービス会社セキュアワークスのドン・スミス氏は、ロシアが「広範囲に網を張っている」ことを示唆していると述べた。
インディアナ州民主党は声明で「侵入が成功したとは認識していない」と表明。カリフォルニア州民主党のヒックス委員長はファンシーベアを名指ししなかったものの、標的にされたことは認め、「海外組織による試みは不成功に終わった」と述べた。
ワシントンのロシア大使館は、米国の内政に干渉することはないとし、ファンシーベアとの関連を否定。疑惑については「フェイク(偽)ニュース」とした。