ニュース速報

ワールド

欧州再びコロナ震源地に、スペイン感染100万人突破 独閣僚も陽性

2020年10月22日(木)04時33分

欧州で9月末以降、新型コロナウイルス感染者が急増しており、欧州疾病予防管理センター(ECDC)のデータによると、累計の感染者は500万人超、死者も20万人に達した。プラハで21日撮影(2020年 ロイター/DAVID W CERNY)

[プラハ/アムステルダム/ベルリン/ワルシャワ/モスクワ/ローマ/アテネ/マドリード 21日 ロイター] - 欧州が再び世界の新型コロナウイルス感染の震源地となりつつある。9月末以降、感染者数は急増しており、欧州疾病予防管理センター(ECDC)のデータによると、累計の感染者は500万人超、死者も20万人に達した。

医療機関も逼迫リスクにさらされている。ベルギーではコロナ感染の「津波」に対応するため、緊急性の低い全ての医療サービスを延期する方針を表明しており、他国もこれに追随する可能性がある。

チェコ政府は21日、急拡大する新型コロナウイルス感染の抑制に向け、食料品など必需品以外の大半の商店に閉鎖を命じ、不要不急以外の移動を制限すると発表した。22日朝から11月3日まで施行される。

必需品の買い物や公園や別荘などへの移動は許さるが、家族や同じ職場以外の人と2人以上で集まることを禁止する。

チェコでは前日、新規感染者数が約1万2000人と、これまでの最多を記録。保健相は、直ちに行動を取られなければ、11月に病床や医療現場の人手不足に陥る恐れがあると警告した。

オランダでは、過去24時間に確認されたコロナ新規感染者数が8500人を超え、過去最多を記録した。同国では約1週間前に、レストランやバーの営業停止などの「部分的ロックダウン(都市封鎖)」措置が講じられたものの、感染者数の増加が続いている。

ポーランドでもこの日、新規感染者数が1万人を超え、1日としてはこれまでの最多となった。感染者数はここ3週間弱で倍増しており、首相報道官によると、政府は22日に新たな制限措置の導入を発表する見通し。

イタリアでも過去24時間の新規感染者が過去最多の1万5000人超に達した。欧州のコロナ感染震源地だったイタリアの状況は夏にかけ落ち着いていたものの、最近再び深刻化している。

こうした中、首都ローマを含むラツィオ州は、感染拡大抑制に向け深夜から午前5時までの外出禁止令を発令すると明らかにした。関係筋によると、外出禁止令は23日付で発令される。学校や大学に対しても一部規制措置が導入される可能性がある。

北部ミラノを含むロンバルディア州は19日に午後11時以降の外出禁止令を導入している。

フランスでは過去12日間で6日間、1日の新規感染者数が2万5000人を超えたほか、入院者数が3日連続で700人以上増加。感染が急拡大していることで、首都パリのほか8都市で導入されている夜間外出禁止令が他の都市にも拡大される可能性がある。

英国では21日に報告された新規感染者数が2万6688人と、過去最悪。

ギリシャでも新規感染者数が2月下旬以降で最悪の水準に達した。北部カストリアが高リスク地域に指定され、23日付で規制措置が導入される。

トルコでも感染が拡大しており、当局は週末限定のロックダウン措置の再導入などを検討している。

感染が増加傾向にあるドイツでは、シュパーン保健相の感染が明らかになった。保健省によると、同相は風邪のような症状を発症し、自宅で自主隔離している。

独政府報道官によると、シュパーン保健相は2日朝、閣議に出席していたが、他の閣僚が隔離措置を取る必要はないという。

ドイツのコロナ感染率は欧州では低い方だが、1日当たりの感染者数は増加しており、18日にはこれまでの最多となる7830人に達した。

独キリスト教社会同盟(CSU)のゼーダー党首は「コロナが全勢力で戻ってきた。ドイツは第2波に見舞われている」と述べ、制御不可能な状況に陥るリスクがあると警鐘を鳴らした。

スペインではこの日、累計の感染者数が西欧で初めて100万人突破した。感染者数は前日から約1万7000人増加し、計100万5295人となった。

ロシアでは、1日当たりのコロナ感染症による死者が317人と、過去最多に達した。

しかし、ぺスコフ大統領報道官は、現時点で一段のロックダウン措置導入は計画していないとし、ロシアはパンデミック(世界的大流行)に対応できる十分な用意が整っていると述べた。

この日確認された新規感染者数は1万5700人。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ビジネス

シャオミ、株式売却などで39億ドルを調達

ワールド

豪中銀、必要なら金融緩和拡大の用意=ロウ総裁

ビジネス

午前の日経平均は小反落、TOPIX高く強い基調は維

ビジネス

コロナ影響注視、必要なら特別プログラム期限延長=雨

MAGAZINE

特集:202X年の癌治療

2020-12・ 8号(12/ 1発売)

ロボット手術と遺伝子診療で治療を極限まで合理化 ── 日本と世界の最先端医療が癌を克服する日

人気ランキング

  • 1

    世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...

  • 2

    日本の外交敗北──中国に反論できない日本を確認しに来た王毅外相

  • 3

    「なぜ、暗黒物質のない銀河が存在するのか」を示す研究結果

  • 4

    マオリ語で「陰毛」という名のビール、醸造会社が謝…

  • 5

    夢の国ディズニーで働くキャストの本音

  • 6

    「夢の国」ディズニーの......リストラが止まらない

  • 7

    金正恩「女子大生クラブ」主要メンバー6人を公開処刑

  • 8

    中国外務省報道官、オーストラリア兵士の偽画像をツイ…

  • 9

    アメリカ中西部にコロナ感染の大波 医療現場は崩壊…

  • 10

    トランプが要求したウィスコンシン州の一部再集計、…

  • 1

    世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...

  • 2

    プレステ5がネット販売で「1秒後に売り切れ」、ゲーマーの怒りのツイートがあふれる

  • 3

    次期米国務長官から「車にはねられ、轢かれた犬」と見捨てられたイギリス

  • 4

    日本の外交敗北──中国に反論できない日本を確認しに…

  • 5

    「燃える水道水」を3年間放置した自治体を動かした中…

  • 6

    熱烈なBTSファンの娘に、親として言いたいこと

  • 7

    マオリ語で「陰毛」という名のビール、醸造会社が謝…

  • 8

    中国政府、少数民族弾圧はウイグルに留まらず 朝鮮族…

  • 9

    11月13日、小惑星が地球に最も接近していた......

  • 10

    「なぜ、暗黒物質のない銀河が存在するのか」を示す…

  • 1

    世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...

  • 2

    アメリカ大統領選挙、郵政公社がペンシルベニア州集配センターで1700通の投票用紙発見

  • 3

    半月形の頭部を持つヘビ? 切断しても再生し、両方生き続ける生物が米国で話題に

  • 4

    アメリカを震撼させるオオスズメバチ、初めての駆除…

  • 5

    女性陸上アスリート赤外線盗撮の卑劣手口 肌露出多…

  • 6

    アメリカ大統領選挙、ペンシルベニア州裁判所が郵便投…

  • 7

    事実上、大統領・上院多数・下院多数が民主党になる…

  • 8

    プレステ5がネット販売で「1秒後に売り切れ」、ゲー…

  • 9

    世界のワクチン開発競争に日本が「負けた」理由

  • 10

    米爆撃機2機が中国の防空識別圏に異例の進入

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!