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マレーシア、47億ドル規模の景気刺激策発表 成長率予想引き下げ
2月28日、マレーシアのマハティール暫定首相は27日、新型コロナウイルスによる経済への打撃を抑制するため、200億リンギ(約47億ドル)規模の刺激策を発表した。写真はクアラルンプールで19日撮影(2020年 ロイター/LIM HUEY TENG)
[クアラルンプール 27日 ロイター] - マレーシアのマハティール暫定首相は27日、新型コロナウイルスによる経済への打撃を抑制するため、200億リンギ(約47億ドル)規模の刺激策を発表した。一方、同国の経済成長率予想を引き下げ、財政赤字が当初予想よりも拡大するとの見通しを示した。
景気刺激策には、新型ウイルスの影響を受けた企業を対象とした減税や融資返済繰り延べ、一部に対する現金供与などが盛り込まれた。政府系企業や公的機関は投資プロジェクトを加速するという。
マハティール氏は、今年の成長率について、3.2─4.2%との予想を示した。政府はこれまで、成長率を4.8%と予想していた。
同氏は記者会見で「景気刺激策によって、予想レンジの上限の経済成長が可能になると信じている。刺激策の策定にあたっては、財政面も考慮に入れ慎重な姿勢で臨んだ」と述べた。
同氏は、財政赤字の対国内総生産(GDP)比率は3.4%になる見通しとした。従来の目標は3.2%だった。