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原油消費、年内に日量1億バレル到達へ OPEC事務局長「予想大幅前倒し」

2018年09月06日(木)04時33分

[ケープタウン 5日 ロイター] - 石油輸出機構(OPEC)のバルキンド事務局長は5日、世界の原油消費量が当初予想よりも「大幅に早く」、年内に日量1億バレルに達するとの見通しを示した。

また、OPECと非加盟産油国の協調宣言を制度化する方法を模索していることを明らかにしたほか、原油市場の持続的安定を確保し、投資の回復を目指すことが優先課題との認識も示した。

事務局長は「世界の原油消費は年内に日量1億バレルに到達する見込みで、これは当初の予想よりもかなりの前倒しとなる。したがって投資を呼び込むための環境作りが不可欠となる」とした上で「持続的な安定性の確保や業界内での信頼感の増大、投資復活につながる環境の促進が優勢課題になる」と語った。

また、業界内の信頼感は回復しており、OPECとして生産水準を巡り、加盟国と非加盟国による協調体制の制度化を検討していることを明らかにした。

世界的な通商を巡る問題は、最終的にエネルギー需要の阻害要因となると指摘。「一部主要国の間で顕在化している通商問題により、最終的には(世界的な経済)成長が阻害され、その結果、エネルギー需要も阻害されるだろう。ただ当該関係国は一定の課題を克服できると信じている。貿易を巡る不透明感ができるだけ速やかに払拭されることを期待したい」と語った。

*情報を追加しました。

ロイター
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