ニュース速報

ワールド

イタリア、7月29日にも再選挙の公算 コッタレッリ氏の組閣難航

2018年05月30日(水)03時51分

5月29日、イタリア暫定首相に指名されたカルロ・コッタレッリ氏が暫定内閣の組閣でさえも主要政党の支持を取り付けられない中、早ければ7月29日にも再選挙が実施される可能性が浮上した。写真は同日、マッタレッラ大統領との会談に入るコッタレッリ氏(2018年 ロイター)

[ローマ 29日 ロイター] - イタリア暫定首相に指名されたカルロ・コッタレッリ氏が暫定内閣の組閣でさえも主要政党の支持を取り付けられない中、早ければ7月29日にも再選挙が実施される可能性が浮上している。

マッタレッラ大統領は28日、国際通貨基金(IMF)元高官のコッタレッリ氏を暫定首相に指名し、2019年予算案の通過と来年初旬までに再選挙を実施する計画を進めるよう命じた。

ただコッタレッリ氏は29日のマッタレッラ大統領との会談で閣僚名簿を提出せず、組閣は持ち越しになった。大統領報道官は両氏は30日朝に再び会談することを明らかにしているが、主要政党の関係筋は、マッタレッラ大統領は向こう数日以内に議会を解散し、7月29日にも再選挙が実施される可能性があるとの見方を示している。

大統領に近い筋は、コッタレッリ氏はこの日の大統領との会談で内閣の顔ぶれの最終決定に向けて取り組んでいると伝え、組閣断念の可能性については言及していないとしている。

ただ主要政党の間では、コッタレッリ氏の組閣は実現しないとの見方が浮上。イタリア中道左派の「民主党(PD)」のアンドレア・マルクッチ議員は「7月にも再選挙を実施するのが最善策となる」と述べた。

再選挙が実施されれば、イタリアの欧州連合(EU)との関係、特にEUの財政規律が主要な争点になるとみられている。

*内容を追加し、写真を添付しました。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ベトナム、模倣品・海賊版対策を強化 米国からの関税

ビジネス

日経平均は3万8000円回復、米中摩擦懸念後退 買

ビジネス

ソフトバンクG、1―3月期純利益5171億円 通期

ビジネス

ホンダ、EV供給体制の検討2年程度延期 北米市場向
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映った「殺気」
  • 3
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因は農薬と地下水か?【最新研究】
  • 4
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 5
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 6
    「出直し」韓国大統領選で、与党の候補者選びが大分…
  • 7
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 8
    「がっかり」「私なら別れる」...マラソン大会で恋人…
  • 9
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 10
    ハーネスがお尻に...ジップラインで思い出を残そうと…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 7
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 8
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中