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イタリアの北部同盟、ユーロ離脱を準備=書記長
2月7日、イタリアの右派政党である北部同盟のマッテオ・サルビーニ書記長(写真)は、同党がユーロ離脱に向けた準備を進めていると表明、ユーロは「ドイツの通貨」であり、イタリア経済に損害を与えているとの認識を示した。写真はローマで1月撮影(2018年 ロイター/Remo Casilli)
[フィレンツェ 7日 ロイター] - イタリアの右派政党である北部同盟のマッテオ・サルビーニ書記長は7日、同党がユーロ離脱に向けた準備を進めていると表明、ユーロは「ドイツの通貨」であり、イタリア経済に損害を与えているとの認識を示した。
同書記長は、来月4日の総選挙を控えた集会の合間に記者団に「イタリア経済にとってユーロが誤りであることは誰の目にも明らかだ」と述べた。
反ユーロを掲げる北部同盟は、世論調査で最大の議席獲得が予想される中道右派連合の一角を占める。中道右派連合の獲得議席は過半数には届かない見通し。
同書記長は、ユーロ崩壊は時間の問題であり「イタリア人のために緊急脱出の準備を進めている」と発言。「われわれの懐にあるのはユーロではない。ユーロと呼ばれているドイツマルクだ」と述べた。
今週公表された2つの世論調査によると、北部同盟の支持率は14%前後。中道右派連合で連携するベルルスコーニ元首相のフォルツァ・イタリアの支持率は16%前後。
両党は、中道右派連合が総選挙で勝利した場合、得票数の多い政党が首相と政策課題を決めることで合意している。
ベルルスコーニ氏はユーロ残留を希望。サルビーニ書記長は、北部同盟が得票率でトップになれば、自身が首相に就任する意向を示している。