午前のドルは159円後半で売買交錯、日銀の政策金利維持に反応薄
ドル紙幣。2011年1月撮影。 REUTERS/Kacper Pempel
Atsuko Aoyama
[東京 19日 ロイター] - 正午のドルは159円後半で売買が交錯している。足元ではイラン情勢や原油の値動きに振らされる相場が続いており、日銀が発表した政策金利の維持決定に市場の反応は限定的だった。市場の関心は植田和男総裁による会見に移っており、タカ派的な発言が出るかに注目する声も聞かれる。
インフレ懸念をにじませた米連邦公開市場委員会(FOMC)後のパウエル連邦準備理事会(FRB)議長会見などを受けて買われたドルは、前日ニューヨーク時間終盤の高値から切り返し、朝方は弱含みで推移していた。仲値公示に向けてドル買い/円売りがやや強まったが、仲値後は再び軟化し159円半ばまで売られた。日銀の決定後のドル買い/円売りも限定的となった。
ドルの対円相場では、160円の大台が迫っており、為替介入への警戒感がくすぶっている。イランの緊迫化以降はドル買い主導で、足元では原油相場が落ち着くと対円に限らずドル売りが出る流れが続いており、「ドル/円を意欲的に仕掛けるより、原油相場をながめて対ユーロなどでドルを売り買いする方がファンダメンタルズを反映して分かりやすい」(三菱UFJ信託銀行資金為替部上級調査役の岡田佑介氏)との見方もある。
仲値直前には片山さつき財務相による発言も伝わったものの、相場への影響は限定的だった。片山財務相は原油高が止まらない現状について、「為替もそれに影響されているが、どう考えても投機的な部分がある」と述べ、為替の円安を巡り、いかなる時も万全の対応を取る考えを強調。日銀会合だけでなく日米首脳会談も控える中、片山財務相は「投機筋が動きやすい日」との認識も示していた。
市場では、片山財務相発言への反応が足元で鈍くなっているとの見方や、下落局面での買い意欲が強いことなどが指摘されている。
日銀の金利維持決定への反応も限定的。この後に控える植田和男日銀総裁の会見での発言が注目されている。これまでも円安経由の物価影響が強まっていることなどに言及があり、「日銀だけがハト派的に見えることを回避したいはずで、アクセルを踏むのか」(みずほ銀行チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏)が焦点となりそうだ。





