アドビのCEO退任へ、AI戦略懸念で株価下落
写真はアドビのロゴ。2022年6月撮影。REUTERS/Dado Ruvic
Zaheer Kachwala
[12日 ロイター] - 米クリエイティブツール大手のアドビは12日、18年間トップを務めたシャンタヌ・ナラヤン最高経営責任者(CEO)が後継者の任命後に退任すると発表した。人工知能(AI)の破壊的な影響力に対処しようとしているアドビの企業戦略に対する懸念が再燃し、株価は時間外取引で6.5%下落した。
ナラヤン氏は在任期間中に「フォトショップ」や「イラストレーター」など主要ソフトウエアを世界中のクリエイターにとって家庭用品のような製品に成長させた。退任後も取締役会会長にとどまり、次期CEOを支援する予定だ。
アドビは現在、変化するソフトウエア業界の状況に取り組んでいる。AIがデザイン分野参入の障壁を引き下げ、最新技術を活用する新興勢力がアドビの支配的な地位を脅かしているためだ。
また、新たな自動AIツールやエージェントの登場が従来のソフトウエア定期購入モデルを破壊し、より迅速で安価に製品を生み出す手法に取って代わるのではないかという懸念も広がっている。
アドビの株価はAI戦略と今後の見通しに対する投資家の強い不安を反映して、2025年に21%以上下落し、今年もこれまで約22%下げている。
アドビは第1・四半期決算も発表した。第1四半期の売上高は64億ドルで、市場予想の62億8000万ドルを上回った。第2・四半期の売上高予測は64億3000万ドル―64億8000万ドルで、LSEGが集計した市場予想の64億3000万ドルとほぼ同じだった。
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