レゾナック、今期純利益は2.6倍 半導体・電子材料が好調継続
Ritsuko Shimizu
[東京 13日 ロイター] - レゾナック・ホールディングスは13日、2026年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前年比2.6倍の770億円になるとの見通しを発表した。半導体・電子材料事業が好調を継続しているほか、前期に複数事業の売却で計上した減損損失の減少により大幅増益となる。
会社予想はIBESがまとめたアナリスト13人のコンセンサス予想804億円を下回った。年間配当は65円と、前年実績と同水準を計画している。
高橋秀仁社長は会見で「今年は業績は比較的好調だと思う。需要も相当強いのは間違いない」と述べた。
事業売却などにより25年に625億円だった非経常損失は26年に350億円となる。26年は定常的に発生する固定資産除却損に加え、退職給付制度の改定に伴う費用を織り込んでいる。
売上高にあたる売上収益は2.8%減の1兆3100億円、営業利益から非経常的に発生した損益を除いたコア営業利益は1400億円で、前年から28.3%増加する。半導体・電子材料部門が13%増収・18%増益と好調を継続するほか、合理化施策の効果によりグラファイト事業も黒字化を見込んでいる。
高橋社長は、黒鉛電極事業について「あらゆるオプションを検討するなか、売却が優先順位の高いオプションだが、具体的に今動いているわけではない。これから市況や構造改革の進捗を見ながらタイミング等を考えていく」と述べた。
25年12月期は売上収益が前期比3.2%減の1兆3471億円、純利益は60.5%減の290億円だった。半導体・電子材料部門のコア営業利益は1084億円となり、2四半期連続で最高益となった。後工程売上高に占めるAI向け比率は20%まで拡大した。
同社は半導体・電子材料を中心としたポートフォリオへの改革を進めている。今後、ポートフォリオ改革に伴う損失計上に一定の目途をつけ、事業成長が最終利益の成長につながる姿を速やかに実現したい、としている。25年に売上高比率38%だった半導体・電子材料事業は今後、50%以上に高めたい考えだ。
中国によるレアアース(希土類)の輸出規制の影響について、高橋社長は「現時点で影響は出ていない。それほど多くの中国産レアアースを使っていない」としながらも「セカンドソースは常に探し続けている」と述べた。





