米クラフト・ハインツが会社分割中止、課題は「対応可能」と新CEO
米食品大手クラフト・ハインツは、自社を食料品事業とソース・スプレッド事業に分割する計画を一時的に中止した。昨年9月にニューヨークのスーパーで撮影(2026年 ロイター/Kylie Cooper)
Juveria Tabassum Abigail Summerville
[11日 ロイター] - 米食品大手クラフト・ハインツは、自社を食料品事業とソース・スプレッド事業に分割する計画を一時的に中止した。1月に就任したスティーブ・カヒレーン最高経営責任者(CEO)は会社分割計画の中止について、食品業界の状況悪化のため必要になったと指摘。同社が抱えている課題は「われわれの管理下で対応可能だ」と述べた。
クラフト・ハインツは約10年前に旧クラフト・フーズとH・J・ハインツが統合した際に期待された成長を実現できなかったことを受け、昨年9月に会社分割計画を発表した。
だが、その後はライバル勢にシェアを奪われてきた。カヒレーン氏は、より健康的で安価な代替商品を求めて既に同社から離れていた消費者が、一連の値上げによって一段と遠ざかったとの見方を示した。
カヒレーン氏は決算発表後の会見で「当社が4-5回の値上げを加速する形で実施したことで、消費者は大きく失望した」と述べた。
カヒレーン氏はロイターのインタビューで「会社分割とそれに求められる全ての作業を続けるか、それとも全ての経営資源を事業の成長と目先の事業機会に振り向けるかという選択肢に直面する中、当社は会社分割を一時停止すべきという考えの説得力が強まった」と話した。
また会社分割を将来再開する可能性を否定しなかったが、一時停止期間の終了時期は設定されていないと付け加えた。
クラフト・ハインツは当初、会社分割を2026年末に完了させる予定だった。
カヒレーン氏は、収益の成長を回復する戦略についても説明。米国内事業の回復へ向けマーケティングと研究開発に6億ドルを投じる方針を示した。
クラフト・ハインツ株の27.5%を保有する米投資会社バークシャー・ハサウェイ のグレッグ・アベルCEOは11日、声明で「スティーブ・カヒレーンCEOの指揮下でクラフト・ハインツの取締役が下した、会社分割計画を一時中止する判断を、われわれは支持する」と表明した。
一方、ドイツ銀行のアナリスト、ステェーブ・パワー氏は「会社分割計画を一時中止して再投資を加速させる判断は、同社が抱える問題がこれまでの認識よりも根深いことを示している」と語った。





