前場の日経平均は続伸、AI関連株などが押し上げ TOPIXは小反落
東京証券取引所で2020年10月撮影。REUTERS/Issei Kato
前場の東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比559円49銭高の4万9862円94銭だった。前日の米国株式市場の流れを受けて、指数寄与度の高い人工知能(AI)や半導体関連株が押し上げた。一方、TOPIXは小幅に反落した。
日経平均は237円高で寄り付いた後、400円超となった。その後はレンジ内での小動きが続いていたが、前場終盤で再び上値を追う展開となり、571円高の4万9874円58銭まで上昇した。
SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は「ドル高/円安と日銀の利上げ観測を受けた調整が一服し、買い戻しが優勢となった」と分析する。ただ、AI相場を巡る不安が払拭されたわけではないため、当面は「行ったり来たりの動きが続くのではないか」(山口氏)とみている。
TOPIXは0.05%安の3339.47ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆6248億9000万円だった。
東証33業種では、値下がりは銀行、電気・ガス、小売、陸運など19業種、値上がりは非鉄金属、電気機器など14業種となった。
主力株では、アドバンテスト、ソフトバンクグループが5%超高、東京エレクトロンが4%超高となったほか、SCREENホールディングス、ルネサスエレクトロニクスがそれぞれ7%超上昇した。
半面、イオンは5%超安、第一三共、ニトリホールディングス、大阪ガスは3%超下落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが524銘柄(32%)、値下がりは1025銘柄(63%)、変わらずは60銘柄(3%)だった。
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