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ブラックロックの主力ビットコインETF、1日で最大規模の5.2億ドル流出

2025年11月20日(木)09時24分

ビットコインの硬貨。2021年10月撮影。REUTERS/Edgar Su/Illustration

Manya Saini Niket Nishant

[19日 ロイター] - 米資産運用大手ブラックロックの主力ビットコイン上場投資信託(ETF)、「IBIT」から19日に約5億2300万ドルの資金が流出したことが、ファーサイド・インベスターズのデータで判明した。1日の流出規模としては、IBIT設立以来最大だった。

IBITの運用額は730億超と、現物ビットコインETFでは最も多い。

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインが10月に過去最高値を更新した後で急速な調整が進み、今週は9万ドルを割り込んで7カ月ぶりの安値に沈んだことが、資金流出の背景にあるようだ。

クラーケンのグローバル・エコノミスト、トーマス・パーヒュモ氏は「仮想通貨市場の勢いは夏場にピークアウトしたようにみえるが、実際にはその数カ月前から足取りの重さが始まっていた」と指摘した。

複数のアナリストは、長期的な投資家による利益確定の動きや、ビットコインを財務資産として大量保有する「ビットコイン・トレジャリー企業」の間で警戒感が増している点にも言及している。

シーバート・ファイナンシャルの調査アナリスト、ブライアン・ビーテン氏は「ビットコイン・トレジャリー企業は過去1年で500億ドル弱相当のビットコインを購入してきた。最近これらの多くの企業は実勢より低い価格、ないしは純資産価格で取引を始めており、新規購入への期待に水が差されている」と述べた。

ロイター
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