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日経平均は反発、調整の反動で買い戻し 伸び悩みも

2025年11月06日(木)16時05分

都内の株価ボード前で10月撮影。REUTERS/Androniki Christodoulou

Hiroko Hamada

[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発し、前営業日比671円41銭高の5万0883円68銭で取引を終えた。前日に1200円超値下がりした反動で買い戻しが優勢となり、一時5万1000円を回復する場面があった。前日に売られたAI(人工知能)・半導体関連株を中心に買いが入ったが、上昇一服後は伸び悩んだ。一方、決算を手掛かりにした物色も活発だった。

日経平均は前営業日比580円高でスタート後に上げ幅を拡大し、前場序盤に一時1036円高の5万1248円28銭まで上昇。指数寄与度の大きい銘柄の一角が買われて指数を押し上げたが、その後は伸び悩む展開となった。後場には様子見ムードが強まり、一進一退の展開が続いた。5万1000円付近では上値の重さも意識された。

市場では「(昨日の下落分の)全戻しが期待されていたが、息が続かないという印象」(東海東京インテリジェンス・ラボのシニアアナリスト・澤田遼太郎氏)との声が聞かれた。特に、これまで株高を主導してきた銘柄に関しては「強気な見方と弱気な見方が交錯しており、なかなか買い一辺倒になっていないようだ」(澤田氏)との指摘があった。前日に10%超下落したソフトバンクグループは2%超高にとどまった。

目先は、AI株を中心に循環的な物色がみられるのではないか、との見方が出ているが、「これまでのように上昇基調がずっと続く動きにはなりにくいのではないか」(国内証券・ストラテジスト)という。

TOPIXは1.38%高の3313.45ポイントで取引を終了。プライム市場指数は1.38%高の1706.36ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は6兆9040億3000万円だった。東証33業種では、非鉄金属、機械、証券、商品先物取引など26業種が値上がり。海運、ゴム製品、鉄鋼など6業種が値下がり、食料品は変わらずだった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.77%安の703.06ポイントと、3日続落した。

個別では、フジクラやダイキン工業、荏原製作所が大幅高となった。前日に決算を発表したコニカミノルタは15%超高で、プライム市場の値上がり率第3位。サンリオは前日に業績予想を引き上げたが、市場予想に届かなかったことから13%超安と急落した。きょう決算を公表した日本郵船は軟調だった。

指数寄与度の大きいアドバンテストは堅調、東京エレクトロンは小幅安だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり987銘柄(61%)に対し、値下がりが570銘柄(35%)、変わらずが58銘柄(3%)だった。

  終値 前日比 寄り付き   安値/高値  

 

日経平均 50883.68 +671.41 50792.  50,594.19─51,

55 248.28 

TOPIX 3313.45 +45.16 3291.1  3,291.13─3,32

3 3.35 

プライム市場指数 1706.36 +23.30 1695.7  1,695.75─1,71

5 1.32 

スタンダード市場指数 1480.16 +8.02 1475.7  1,475.37─1,48

2 3.50 

グロース市場指数 916.10 -5.61 924.31  916.10─929.74

 

グロース250指数 703.06 -5.47 710.54  703.06─715.26

 

東証出来高(万株) 281347 東証売買代金(億円) 69040.  

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