マツダ、今期業績予想の開示見送り 関税影響4月は90ー100億円

5月12日、マツダは、2026年3月期の連結業績予想を非開示とした。写真はロゴ、オランダのアーネムで2月撮影(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)
Maki Shiraki
[東京 12日 ロイター] - マツダは12日、2026年3月期の連結業績予想は「未定」として開示を見送った。米国政府の関税政策により、現時点で合理的な算出が困難なため。
毛籠勝弘社長は決算会見で、4月の関税影響額は「90億━100億円の間」と明かしたが、通期はまだ流動的であり、4月分を年換算するなどして「通期に投影すべきではない」と強調した。
IBESがまとめたアナリスト16人による今期営業利益予想の平均値は1614億円。
毛籠社長は、日米政府間で交渉の最中で「予断を持った見通し、あるいは何らかの前提をつくって計算した見通しを出すべきではない」と説明した。同時に、取引先の仕事確保と供給網の維持を図るためにも、今期の世界販売は「前年並みを目指す」という。
関税発動後、車両の販売が本格化すると想定している第1四半期決算時に政策動向や影響をさらに精査の上、状況を開示する予定。
国内生産を巡っては、関税回避のため、日本からの輸出が減る可能性もあるとしながら、本拠地である広島・山口両県での約70万台の生産規模は「一時的に切ることがあっても、必ず押し戻していけるようしっかりと話し合い、必要な短・中期の施策に取り組みたい」と述べた。
各工場は現在計画通りに稼働しており、安定操業に向けてグローバルでの販売機会を検討中で、コスト低減に向けて優先順位の見直しなども加速しているという。
会見に同席したジェフリー・エイチ・ガイトンCFO(最高財務責任者)は、価格政策については現在あらゆる選択肢を検討中だが、「ほとんどの自動車メーカーが価格を上げないと表明している」と指摘、販売奨励金も下落傾向で、マツダも同じような対応を取りたいとした。
<前期売上高は過去最高、初の5兆円突破>
併せて発表した25年3月期の連結決算では、営業利益が前の年に比べ25.7%減の1861億円だった。販売奨励金に加え、原材料費や物流費の高騰が利益を押し下げた。一方、売上高は同4.0%増の5兆0188億円で過去最高となり初めて5兆円を突破した。
前期の世界販売は同5%増の130万3000台だった。このうち北米は20%増の61万7000台と過去最高。米国は16%増の43万5000台だった。毛籠社長は、「厳しい環境の中でも年40万台超えを確保し、販売の足腰がしっかり強くなったことを確認できた」と述べた。
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
「外資系」ITヘルプデスク「英語:中級以上」/ITコンサルティング
エイラシステム株式会社
- 東京都
- 年収400万円~650万円
- 正社員 / 契約社員
-
法人営業/担当顧客は小売店/急成長中!外資系プロ用電動工具メーカー
ミルウォーキーツール・ジャパン合同会社
- 東京都
- 年収500万円~600万円
- 正社員
-
「カスタマーサクセス~外資系企業を中心に採用の支援~」/業界未経験OK/留学・海外生活経験、外国籍など活躍中
株式会社キャリアクロス
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員