米財務長官、債務上限で7月中旬までの対応要請 8月の資金枯渇警告

ベセント米財務長官は9日、議会指導部に対し、7月中旬までに連邦政府債務の上限引き上げか債務上限の停止を決めるよう要請した。措置を講じなければ8月に財政資金が枯渇する「合理的な可能性」があると警告した。米連邦議事堂で7日撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
[9日 ロイター] - ベセント米財務長官は9日、議会指導部に対し、7月中旬までに連邦政府債務の上限引き上げか債務上限の停止を決めるよう要請した。措置を講じなければ8月に財政資金が枯渇する「合理的な可能性」があると警告した。
ベセント氏は書簡で「債務上限の一時停止や引き上げに失敗すれば、わが国の米金融システムが大混乱に陥り、安全保障と世界的指導的地位は低下する」と述べた。
米国の債務残高は現在36兆2000億ドルで、1月に議会が設定した36兆1000億ドルを上回っている。財務省はデフォルト(債務不履行)回避に向け一時的な措置を取っているが、ベセント氏は、そのような措置でいつまでもしのげるわけではないと警告した。