シェル、第1四半期は28%減益 予想は上回る

英石油大手シェルが2日発表した第1・四半期は28%の減益だった。写真は、同社のロゴ。2023年7月、カナダのバンクーバーで撮影(2025年 ロイター/Chris Helgren)
Shadia Nasralla
[ロンドン 2日 ロイター] - 英石油大手シェルが2日発表した第1・四半期は28%の減益だった。ただ、市場予想は上回った。昨年との比較で原油価格が下落し、精製マージンも低下する中、自社株買いのペースは据え置いた。
今後3カ月で35億ドル相当の自社株買いを実施する。30億ドル以上の自社株買いは14四半期連続。
第1・四半期の純利益(調整後利益)は55億8000万ドル。同社がまとめた市場予想の49億6000万ドルを上回った。前年同期の実績は77億3000万ドルだった。
同社は3月、株主還元を強化すると発表。2028年まで投資計画を下方修正した。
精製マージンは1バレル当たり6.2ドル。前年同期の12ドルから減少したが、昨年末の5.5ドルは上回った。
ガストレーディング事業については、ヘッジ契約の期限切れで打撃を受けたものの、前四半期並みだったと表明した。