仏LVMH傘下のモエ・ヘネシー、従業員を10%削減へ=FT

5月1日、仏LVMH傘下のモエ・ヘネシーは従業員10%超に当たる約1200人を削減すると英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。パリで2020年撮影(2025年 ロイター/Christian Hartmann)
[1日 ロイター] - フランスの高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)傘下のワイン・蒸留酒事業、モエ・ヘネシーは従業員10%超に当たる約1200人を削減する。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が1日、同事業のジャン・ジャック・ギオニー最高経営責任者(CEO)の社内の動画メッセージに基づいて報じた。
ギオニー氏と、LVMHのベルナール・アルノーCEOの息子でモエ・ヘネシー事業副CEOのアレクサンダー・アルノー氏が今週、従業員数を2019年の水準まで削減する方針を伝えた。
LVMHで収益力が最も弱い事業となっているモエ・ヘネシーの25年第1・四半期の売上高は、主要市場の米国と中国の不振により前年同期比9%減少した。これがLVMH全体の売り上げの足かせとなった。
FTによると、LVMHは「モエ・ヘネシー事業は19年の水準に戻ったが、同事業は4月30日に組織を見直し、主に自然減による削減と欠員を補充しないことで従業員数を徐々に19年の水準に戻す意向を発表した」と説明した。
LVMHとモエ・ヘネシーはロイターのコメント要請に直ちには応じなかった。