物言う株主サード・ポイント、USスチール株保有 日鉄による買収に期待

米有力アクティビスト(物言う株主)のサード・ポイントが米鉄鋼大手USスチールの「有意」な株式を保有しており、日本製鉄によるUSスチール買収案の進展を期待していることが分かった。写真は2017年7月、米イリノイ州グラナイトシティにある操業停止中のUSスチールの製鉄所で撮影(2025年 ロイター/David Lawder)
Svea Herbst-Bayliss
[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米有力アクティビスト(物言う株主)のサード・ポイントが米鉄鋼大手USスチールの「有意」な株式を保有しており、日本製鉄によるUSスチール買収案の進展を期待していることが分かった。
ロイターはサード・ポイント創業者のダニエル・ローブ最高経営責任者(CEO)が投資家に宛てた書簡を入手。その中でローブ氏は「産業的論理に基づき、日鉄(とUSスチール)の計画された合併計画は完了される」と確信しているとしたほか、USスチールと日鉄の提携は、トランプ米大統領が掲げる「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」の下での再工業化計画にも利益をもたらすとの考えを示した。
サードポイントによるUSスチールの株式保有は今まで公表されていなかった。